日本代表・久保建英(24)が語る「ライバル・夢・W杯」 内田篤人と初対談

4

 サッカー日本代表の久保建英選手(24)と内田篤人さんが初めての対談です。

■6年目のスペイン キャリア最多の公式戦52試合出場

内田さん 「対面で話すの初めて。見透かされてそう…」
内田さん 「すみません。シーズンオフに。時間をとっていただいて、ありがとうございます」

「お誕生日おめでとうございます!」

久保選手 「ありがとうございます。24歳です(6月4日が誕生日)」
内田さん 「どうですか、自分が思い描いていた24歳ですか?」
久保選手 「サッカーではU−23って言葉が使われるじゃないですか。そういうのがなくなって大人の世界に入ったんだなと感じます」

 スペインで6年目となった今シーズン。久保選手はキャリア最多となる公式戦52試合に出場、7ゴール4アシストを記録しました。

久保選手 「僕たちも対戦相手の分析をするんですけど、レアル・ソシエダを分析する時に最初に出る名前は“久保建英”と言われることが最近増えたので、すごく単純にうれしい。僕個人でいうと、今季はゴールを決めようと思ったら“自分で何とかしなきゃいけない”というのがあって。頼られている感はあってすごくうれしいと思いましたけど、反面チームとしての不甲斐なさとかもどかしかった」

 久保選手個人の活躍が光る一方で、所属するレアル・ソシエダは年々順位を落とし、去年出場したヨーロッパ最高の舞台、チャンピオンズリーグへの出場権を今年逃してしまいました。

レアル・ソシエダ シーズン別順位 ’22−’23 4位 ’23−’24 6位

’24−’25 11位

久保選手 「大前提として2桁得点は目指していく。あとはトップオブトップの選手と戦える結果、内容ともに」
久保選手 「僕がサッカーやっている理由は、vs.強い相手with強い相手みたいな感じでやっているので、できるだけステップアップできるチャンスがあれば、できるだけ強い相手とやりたいなと。それこそ僕の夢の一つは、チャンピオンズリーグ優勝したいとも思っているので、チームを引っ張っていきたい思いもあります。チャンピオンズリーグにまた出たい思いもある」

 久保選手が優勝したいと話す“チャンピオンズリーグ”。今シーズンはパリサンジェルマンが初優勝。久保選手は特別な思いで見ていました。

久保選手 「22〜25歳は同世代だと思っている。クバラツヘリア選手(24)は同い年で。彼らは台風の目じゃないですけど、決勝まで行って一気に追い抜かれた感があります。3年後4年後に、そこに食い込んでいけるように」
内田さん 「それは同世代でパンパンパンって上まで行っちゃっている。行かれちゃっている焦りはありますか?」
久保選手 「僕もチャンスもらえればできるなとは思っていますけど、チャンスをもらうことのほうが難しいと最近感じるので、そこをどうにかして個人でつかみ取っていければなと思います」

 そして話題はもう一つの大舞台、1年後のワールドカップへ。

内田さん 「次のワールドカップでもスペインとやりたいですか?」
久保選手 「いまだに…それこそ国同士の話になった時に、僕としてはマウントを取れる。『いやお前らなんか言っているけど負けているよね?』という話ができる。次負ける可能性は少しでも低いほうがいいので、とりあえずもういいですね」
久保選手 「僕やってみたいのはイタリアとイングランド、あとはモロッコですかね」

 久保選手が最後に挙げたのは日本とFIFAランキングが近いアフリカのモロッコ。(FIFAランキング:モロッコ12位 日本15位 ※6月6日時点)

 パリサンジェルマンでチャンピオンズリーグを制したハキミ選手らを擁し、カタールワールドカップではベスト4と過去最高成績を収めました。

久保選手 「モロッコとはW杯ではやりたくないけど、親善試合ではやりたい」
久保選手 「単純に負けたくない、モロッコとやったら負けそうなんで。本番に強いしアスリート能力もある。W杯のための練習相手には最適だなと思っている。基準を体感できますしモロッコは結果も残しているので、日本が見習うべきチームなのかなと思います」

 アジア最終予選、史上最速でワールドカップ出場を決めた日本代表。その仲間たちがヨーロッパのトップリーグで活躍する姿を久保選手はどのように見ているのでしょうか。

久保選手 「刺激になりますし、次の世代の人たちがヨーロッパで評価してもらうことに苦労しなくなると思う。そこは日本サッカーのためにはすごく重要なのかなと。今までもいろんな選手のおかげで僕たちも評価してもらっていると思う。今の選手たちが活躍することで、若手を獲得するなら日本だと言ってもらえるような時代が今きつつあると思うので、そこは今の選手たちが頑張るべきところ」
内田さん 「次の世代のことを普段から考えているんですか?先輩が頑張ってくれたとは言えるけど、普通は次の世代まで考えられない。3周目ですか?人生」
久保選手 「それこそ内田さんも仲が良い吉田麻也選手に『お前は考えろ』っていうのをよく言われるので、たまに彼の顔が頭に浮かびます」
内田さん 「すいません、吉田がお世話になっております」
内田さん 「お話の中にユーモアもありお笑いもあり。ただ、自信があって非常に面白かったです。そこらへんが久保選手らしいなと。サッカー関係者が後ろにいっぱい人がいたんですけど、引き付けてスター選手なんだな、こういう人なんだなと思いました」
大越健介キャスター 「スターである内田さんが柄にもなく緊張している様子だったので、内田さんをして緊張させるものって何なんですかね?」
内田さん 「やっぱり、直接お話を聞いたのは初めてですけど。インタビューを聞いていると、自分の考えがしっかりしていて相手が何を考えているかまでしっかり考えている人だなと思ったので。ちょっと緊張しながら貴重な体験でした」
FIFAワールドカップ2026 アジア最終予選 最終戦 日本×インドネシア 6月10日(火)よる7時 テレビ朝日系列地上波にて独占生中継

※一部地域を除く

(「報道ステーション」2025年6月6日放送分より)


Page 2

サッカーニュースに関するキーワード

関連記事: