ガザ再建に10─15年、「何も残っていない」=米政権中東特使
トランプ米大統領のウィトコフ中東担当特使は30日、パレスチナ自治区ガザには「ほとんど何も残っておらず」、再建には10─15年かかる可能性があるとの見方を示した。写真は24日、ガザ地区南部のハンユニスで撮影(2025年 ロイター/Mohammed Salem)
[30日 ロイター] - トランプ米大統領のウィトコフ中東担当特使は30日、パレスチナ自治区ガザには「ほとんど何も残っておらず」、再建には10─15年かかる可能性があるとの見方を示した。ニュースサイトのアクシオスが、同地の訪問を終えたウィトコフ氏の発言として報じた。
ウィトコフ氏は「住民は帰還のために北へ移動し、そこで何が起こったのか目にして引き返している」と指摘。「水も電気もない。ここでどれほどの被害があったのか衝撃を受けるばかりだ」と述べた。
今月公表された国連の被害評価報告書によると、イスラエルの爆撃による5000万トン超の瓦礫の撤去には21年かかり、費用は最大12億ドルに上る可能性があるとみられる。
ウィトコフ氏は「5年以内のガザ再建に向けた確固とした計画を策定できるという認識があったが、それは不可能だ。これは10年から15年を要する」と述べた。
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