トランプ氏、連邦政府管理の土地貸与停止へ-大規模な風力発電向け

Jennifer A Dlouhy

  • 20日に発表を予定するエネルギー関連の行政措置の一つになる見通し
  • 洋上風力発電巡る厳しい措置に再生可能エネルギー推進派が警戒

トランプ米大統領は連邦政府が管理する土地について、「大規模な風力発電」向けの貸与停止を命じる。就任後に発表されたホワイトハウスのファクトシートで明らかになった。

  米政府は風力発電を巡る連邦政府管理地・水域の貸与・許可に関し広範な権限を有するが、トランプ大統領の計画の対象範囲は今のところ不明。再生可能エネルギー推進派は、洋上風力発電に対するいかなる厳しい措置も、黎明(れいめい)期にある米産業をつぶし、東海岸の大規模クリーンエネルギー施設の設置計画を頓挫させる恐れがあると警告している。

開発中の洋上風力発電施設(ニューヨーク州沖、2023年)

  この指令は、トランプ大統領が20日に発表を予定するエネルギー関連の行政措置の一つになる見通し。

  「自然の景観を損ない、米国のエネルギー消費者に役立たない大規模な風力発電への貸与は、トランプ大統領のエネルギー政策によって終了する」と、ホワイトハウスはファクトシートで説明した。

  洋上風力発電の開発業者は貸与中断に備えていたが、この発表はトランプ氏が自身の好まない産業を痛めつける措置をいかに迅速に講じる意向かを物語る。また、今後数年間に見込まれる電力需要急増への対応で洋上風力発電プロジェクトに頼るニューヨーク州やニュージャージー州などにとっては、長期の不確実性に見舞われる可能性が高まった。

原題:Trump Says He Will Stop Leasing Federal Land for Wind Farms (1)(抜粋)

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