「市場が語った」と中国、米関税受けた相場急落で
中国外務省の郭嘉昆報道官は5日、市場がトランプ米大統領の関税を拒否する姿勢を示したと述べ、米国に「対等な協議」を求めた。写真は4日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[北京 5日 ロイター] - 中国外務省の郭嘉昆報道官は5日、市場がトランプ米大統領の関税を拒否する姿勢を示したと述べ、米国に「対等な協議」を求めた。
同報道官は4日の米国株式市場の急落を示す画像をフェイスブックに投稿し、「市場が語った」と書き込んだ。その上で「今こそ米国が間違った行動をやめ、対等な協議を通じて貿易相手国との相違を解決する時だ」と訴えた。
国営新華社も、米国は「中国の経済と貿易を抑制する武器として関税を利用するのをやめ、中国国民の正当な発展の権利を損なうのをやめるべき」とする中国政府の立場を伝えた。
「中国は自国の主権と安全、発展の利益を守るために断固とした措置を講じており、今後も講じ続ける」とし、「(米国は)ルールに基づく多国間貿易体制を著しく損ない、世界経済秩序の安定を大きく損なっている」と批判した。
一方、香港の陳茂波財政官は公共放送RTHKで、独自の対抗措置を講じない考えを示した。トランプ氏の措置に強く反対するとしつつ、香港は「自由で開かれた」状態を維持すると強調した。
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