韓国4大財閥、国内に85兆円投資へ-李大統領との会談後に表明
Jaehyun Eom、Yoolim Lee
- サムスン、SK、現代自動車、LGが国内への巨額投資方針示す
- 米国との貿易合意を受けた国内投資の空洞化や通貨安への懸念に対応
韓国のサムスングループやSKグループなど4大財閥は、李在明大統領との会談後、総額約5500億ドル(約85兆円)を国内に投資すると表明した。対米貿易合意後の経済下支えを急ぐ大統領の意向に応じる。
サムスン電子によると、同グループ系列各社は今後5年間で国内に450兆ウォン(約47兆8000億円)を投じる。これには人工知能(AI)インフラや研究開発(R&D)への投資が含まれている。現代自動車グループも同期間に125兆2000億ウォンを投資する。
SKグループはAI、半導体、エネルギー、バイオテクノロジー分野に2028年までに128兆ウォンを投資する計画を改めて示した。LGグループも24-28年の間に、主に素材・部品・装備分野で100兆ウォンを投資する方針を再確認した。
巨額投資の表明は、米国との貿易合意が国内投資の空洞化や通貨安への懸念を招いたことが背景にある。韓国政府は米韓合意の一環として、米国の戦略的産業に3500億ドルを投じることで合意している。
李氏はサムスンの李在鎔会長、現代自の鄭義宣会長、LGの具光謨会長、SKの崔泰源会長を含む財界首脳らと会談。各社に国内投資の拡大を要請するとともに、政府支援を確約した。新たな支援策として、企業が発行する劣後債の購入などを検討する考えを示した。
原題:Korean Conglomerates Pledge $550 Billion Domestic Investment (1)(抜粋)
— 取材協力 Hyonhee Shin and Soo-hyang Choi
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE