日経平均は大幅続落、一時700円近く下落 円高を嫌気
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比486円57銭安の3万8678円04銭と続落して取引を終えた。為替市場で円高が進んだことが嫌気され、幅広い銘柄で売りが優勢となった。後場には一時700円近く下げる場面もあった。
日経平均は、前営業日比221円安と軟調にスタートした。取引時間中にドルが150円前半まで下落するなど円買い圧力が強まり、日経平均も次第に下げ幅を拡大。後場序盤に一時695円安の3万8468円72銭まで下落した。市場では「米国の関税政策は不透明感が高く、リスク回避のムードが相場の重しとなっている」(外資証券・アナリスト)との指摘が聞かれた。
売りが一服した後は下げ幅を縮小し、大引けにかけては3万8600円台を軸にもみ合った。日経平均の中心的なレンジである3万8000円―4万円の下限にやや近付き、押し目買いも入りやすいとの見方があった。
市場では「先物主導で売りが強まり、値がさ株が下落したことが指数を押し下げた」(東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト、澤田遼太郎氏)との声が聞かれた。関税政策を巡る不透明感から外需株を手掛けにくい流れは継続し、日経平均は横ばい圏での推移が続きやすいという。
TOPIXは1.18%安の2734.60ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.18%安の1407.56ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆4888億4800万円だった。東証33業種では、鉱業、石油・石炭製品、空運など5業種が値上がり。建設、その他製品、非鉄金属など28業種は値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり249銘柄(15%)に対し、値下がりが1344銘柄(81%)、変わらずが47銘柄(2%)だった。
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