マスク氏による歳出削減、民主党系14州が差し止め求め提訴

 トランプ米大統領(共和党)が特命で「政府効率化省(DOGE)」トップに起用した実業家イーロン・マスク氏による連邦政府の歳出削減に向けた取り組み差し止めを求めて民主党系の14州の司法長官が13日、首都ワシントンの連邦地裁に提訴した。写真はDOGEに対する抗議活動の様子。ワシントンで8日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[ニューヨーク 13日 ロイター] - トランプ米大統領(共和党)が特命で「政府効率化省(DOGE)」トップに起用した実業家イーロン・マスク氏による連邦政府の歳出削減に向けた取り組み差し止めを求めて民主党系の14州の司法長官が13日、首都ワシントンの連邦地裁に提訴した。

マスク氏とDOGEは、政府のコンピューターシステムに対するアクセス権限と個人情報保護の問題で既に複数の訴訟を起こされている。マスク氏の強大な権限に異議を唱える法廷闘争が加速してきた。

今回の訴訟で原告側は「トランプ氏は国家に与える脅威に気づかず、議会の適切な承認を経ず、マスク氏の行動に相応の監督措置を施さないままチェック不能な法的権限を同氏に与えてしまった」と主張し、マスク氏を政府内の「混乱をもたらす代理人」だと非難した。

その上で裁判所に対して、マスク氏がさらなる政府の仕事に従事するのを禁止する命令を下すように請求している。

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