データセンター水使いすぎじゃない?→中国「海の中にデータセンター設置します」

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月や宇宙空間に建設するよりは海中のほうが現実的ではありますね…。

人類は、化石燃料の燃焼によって海水温を上昇させてきました。そして今回、もっと手っ取り早く、廃熱を放出するデータセンターを海中に沈めて直接温める方法を編み出しちゃいました(念のために付け加えると、データセンターの廃熱で周辺の海水温は上昇しても、地球規模の海洋温暖化にはつながりません)。

中国で、世界初となる海中データセンターが正式に稼働しました。

中国、世界初の海中データセンターを稼働

このプロジェクトを手がけたのは、HiCloud Technologyと中国交通建設で、ハイテク事業や製造業の拠点として指定されている上海の臨港特別区の9.7km沖合に位置します。

2億2600万ドル(約363億円)の建設費をつぎ込んだデータセンターは、水深約9mの場所に設置されました。

陸上に建設されているギガワット級の施設と比較すると、海中データセンターの最大容量は24MWにとどまるため、中国のデータセンター容量を実質的に補強する規模ではありません。あくまでも、概念実証の色合いが濃いプロジェクトと言えるでしょう。

水の消費量は軽減

データセンター由来の環境負荷を少しでも軽減できるのは、間違いなく大歓迎すべきことです。

国連大学水・環境・保健研究所(UNU-INWEH)が発表した報告書によると、データセンターが消費する水の量は、2030年までに年間9兆3000億リットルに達する可能性があります。これはオリンピックサイズのプール372万個分に相当します。日本の生活用水が年間14.4兆リットルなので、データセンターは1年で日本の8カ月分の生活用水に相当する量の水を消費することになります。

環境負荷を軽減するいちばんの近道は、データセンターを建設しないことなんですけど、まあ現実的ではないですよね…。

本当に陸上よりも海中データセンターのほうがマシなの?

ただ、今回の実験によって、環境負荷が陸上のデータセンターよりもマシと言い切れるかどうかはハッキリしません。

Wiredによると、カリフォルニア沖で提案された同様のデータセンター計画は、環境面の壁にぶつかって難航しています。データセンターから放出される熱が有害な藻の大量発生につながったり、海洋生物に害を及ぼすような状況を生み出したりするおそれがあると科学者が警鐘を鳴らしています。

また、このような海中プロジェクトがもたらす影響を調べた別の研究結果は、海洋熱波のような予測不可能な気象現象と重なると、海水が酸欠状態になり、大量の海洋生物が窒息死するリスクがあると指摘しています。

今回の中国におけるプロジェクトは、アメリカで提案されている同様の計画よりも、規制当局の厳しい審査を受けたようなので、環境への影響は最小限に抑えられるかもしれません。

でも、結局のところ、開発業者たちにとっては、陸上、水中宇宙を問わず、利用可能なスペースさえあれば、そこがデータセンターにピッタリの場所に見えちゃうみたいですね…。

Reference: 国土交通省

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