田久保市長「候補者30人そろったのが大義」 伊東市議選・一問一答
学歴詐称疑惑を追及された静岡県伊東市長が不信任決議を受け市議会を解散したことに伴う市議選(定数20)が12日告示され、前職18人、新人12人の計30人が立候補を届け出た。田久保真紀市長は自身を支持する候補者が7人当選すれば失職を回避できるが、候補者26人が新しい市議会で不信任決議案に賛成する意向を示しており、失職は不可避となっている。立候補の受け付けが終わった12日夕、田久保市長が報道陣の質問に答えた。一問一答は次の通り。
――どのような選挙戦になると思うか。
◆時間のない中、20人の枠に30人と大変多くの候補が出た。新人の中でも政治経験のない方とか初挑戦という方がいる。これだけ名乗り出てきたのはうれしい。
Advertisement――大義なき市議会解散ともいわれるが。
◆30人そろったということが大義であったと考えている。私への賛否をメインにしている方もいるが、私はそれがメインではないと思う。どなたが議会に上がってくるか分からないが、ある意味新しい流れができることを期待している。
――不信任決議案が再度出される公算がある。
◆不信任だけがメインでなく、しっかり(候補者の)政策に市民には関心を持ってもらいたい。投票率が上がることを望んでいる。
――市議選に費用(予算額約6300万円)がかかる。
◆民意を示す民主主義にとって大切な制度。そこに対してお金がもったいないというのは、果たしてどうなのかなというのはある。どんな議会が開かれるかに注目してもらいたい。
――改めて何のための選挙か。
◆改革を前に進めるための選挙だ。時計の針を元に戻したい方もいるかもしれない。それも含めて市民にはしっかり選んでいただきたい。
――目指す改革とは。
◆この街が変わっていくこと。しがらみをなくして、政策で勝負をしていく、そんな議員さんと一緒に仕事をしたい。
――しがらみとは何か。
◆人間関係とか利害関係の中で意見が言えず、正しいことが通らないことだと考えている。
――応援など市議選との関わり方は。
◆候補者から来てもらいたいと言われれば、どこへでも出かけていくつもりです。
――新議会で不信任の決議案が可決される公算が大きくなっている。
◆これからの議員さんがどう考えるかは尊重すべきだと思う。どのような結果が出ても、それは結果としてきちんと受け止めたいと思う。