馬頭星雲の“たてがみ”まで鮮明に!ウェッブが撮影したクローズアップ画像【今日の宇宙画像】
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
ウェッブの眼は宇宙の馬の毛並みまで見抜く
こちらは、暗黒星雲「馬頭星雲(Horsehead Nebula)」の“たてがみ”部分を、ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の中間赤外線観測装置(MIRI)で撮影した疑似カラー画像です。
画面下側の乳白色の雲状構造が“馬のたてがみ”に相当し、水素分子・メタン・水の氷などを含む分子雲が細部まで描き出されています。
研究チームは、星雲が紫外線を浴びて輝く縁の領域を、40~400天文単位(AU)という極めて細かいスケールで解析しました。これは太陽から海王星までの距離(約30AU)と同程度から、その約10倍に相当する範囲です。
ウェッブの高い空間分解能により、紫外線によって蒸発し加熱されたガスとともに吹き飛ばされる塵の流れを直接追跡することに成功しました。これにより、塵がどのようにして光を遮り、赤外線を再放射しているのかを調査するとともに、星雲の立体的な形状をより詳しく理解することができたといいます。
ひとことコメント
この画像は2024年5月にsoraeの記事で紹介したものです。改めて見ても馬頭星雲の印象が一新される驚きの一枚ですね。
文/sorae編集部