米商務省、中国などへの違法な技術輸出で複数社を処罰へ=元高官

バイデン前米政権下で商務次官補(輸出管理担当)を務めたマシュー・アクセルロッド氏は27日、中国などの顧客へ違法に技術を輸出したとして、米商務省が今後数カ月内に複数の企業に多額の罰金を科す可能性が高いと明らかにした。写真は2013年10月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Mike Theiler)

[27日 ロイター] - バイデン前米政権下で商務次官補(輸出管理担当)を務めたマシュー・アクセルロッド氏は27日、中国などの顧客へ違法に技術を輸出したとして、米商務省が今後数カ月内に複数の企業に多額の罰金を科す可能性が高いと明らかにした。

「いくつかの主要な調査が2024年に解決することを期待していたが、25年になりそうだ」と述べた。調査対象となっている企業名には触れなかった。

一方、半導体設計ソフトウエア企業ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS.O), opens new tabは先週の開示資料で、中国の顧客と事業活動に関連する「調査の暫定結果と解決の可能性」を巡って商務省や司法省と昨年12月に協議を開始したと明らかにした。
また、23年にロイターが報じたように、半導体機器メーカーのアプライド・マテリアルズ(AMAT.O), opens new tabは半導体製造で中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)(0981.HK), opens new tabへの輸出を巡り、商務省と司法省から調査を受けている。

アプライド マテリアルズは先週の開示資料で、特定の中国顧客への輸出に関連して政府から召喚状を受け取り続けていると説明。政府に協力しており、結果は予測できないとしている。

司法省の報道官は「捜査中である可能性も、捜査中でない可能性もある」とし、コメントを避けた。ただ、報道官によれば、同省の国家安全保障局は「国家の敵による不正取得から米国の先端技術を守るため、輸出管理規制違反を積極的に捜査・起訴し続けている」という。

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