GoogleのPixel 10aを触った感想「やっぱりPixel 9aだった」

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

日本で発売されることが明らかになったGoogle(グーグル)のPixel 10a。アメリカでは現地時間2月18日から予約受付が始まり、それに合わせてスペック公開、メディア向けの体験会が開催されました。米Gizmodoも体験会に参加。短い間ではありますが、Pixel 10a実機を触ってきました。

初見の感想はというと…「これ、やっぱりPixel 9aだわ」です。

Pixel 10aとPixel 9aのスペックを横並びで見ても、バッテリーも搭載チップも同じ。モデムがアプデされており省エネになっているそうですが、全体で見るとほぼ同じ。明確に異なるのは、リアカメラの出っ張りがあるかないかです。あるのがPixel 9aないのがPixel 10a。カラバリも薄めがPixel 9a、濃いめがPixel 10a程度。スペック表と画像で見るとほぼ同じですが、実際に触ってもやっぱりほぼ同じなんですね…。

以下、米Gizハンズオンです。

Pixel史上最も板なスマホ

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

折りたたみと区別するため、通常スマホを指すときは「キャンディーバー」とか「スラブ(Salb、平板のこと)」スマホと言うことがよくあります。それでいうと、GoogleのPixel 10aは、昨今最もスラブ・平な板スマホなことは絶対。リアカメラのバンプがまったくありませんから。1時間ほどの体験会に参加して、Pixel 10aをデスクの上に置いたときのなんとも言えない満足感。ガタガタしないぴったり感、なめらか感。

…まぁ、リアカメラバンプの話をするしかないだけってのもあるんですけど。だって、それ以外はほぼ前モデルのPixel 9aですから。

Pixel 9aから価格も据え置き499ドル(約7万8000円)。以前、記者向けの質疑応答でも、Googleは価格据え置きとコメントしていましたが、それもそのはず。端末もほぼ据え置きですからね。搭載チップもTensor G4で同じ、容量オプションも128GB/256GBで同じ、メモリも最低限の8GBで同じ。カメラもまったく同じ。

細かい違いを探すと、Pixel 10aのほうがベゼルが少しだけ細くなっています。また、ディスプレイの照度もPixel 10aは最大2,000nitsで、Pixel 9aの1,800nitsよりも少し明るい。カバーガラスも、Pixel 9aがGorilla Glass 3なのに対し、Pixel 10aはGorilla Glass 7iなので、傷に少し強くはあるでしょう。

それでも、やっぱり大きな差となるのはカメラバンプありなしだけ。これが購入の決め手になるとしたら、ケースを使わない人くらいかな。

ただ、Pixel 10aの「Berry」はビビッドでかわいい。

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

ベースはPixel 10ではない

Googleのミッドレンジスマホとして、Pixel aシリーズはGoogleの最新テクノロジーを安価で楽しむことができる非常にお買い得な存在でした。前年フラッグシップをベースに、お手頃に落とし込んだちょうどいい端末でした。Pixel 9aは、メモリやカメラスペックこそ下がりますが、その分バッテリーが増強されるなど、ユーザーの使い方によっては「こっちのほうがいい!」とすら言えるモデルでした。

そもそも、昨年のフラッグシップ基本モデルPixel 10も、その前のPixel 9から大きなアプデがない端末ではありました。チップが最新モデルのTensor G5になり、ワイヤレス充電がQi2規格対応のGoogle Pixelsnap(AppleでいうMagSafe)になったのがハイライト。カメラの変化は比較が難しく、光学5倍ズームの3つ目のカメラが追加されたものの、メイン広角と超広角の画素数はスペックダウンしています(とはいえ、画像自体はソフトの力でカバーするのがGoogle)。

Pixel 10に派手な変化がなかったように、Pixel 10aもなし。今までのように前年フラッグシップ(Pixel 10)をベースにお手頃にするのではなくなく、Pixel 9aをベースにした上での変化なし。Pixel 10aがPixelsnap非対応なこと、カメラスペックがPIxel 9aとまったく一緒なことからもそれは明らかです。

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

唯一、Pixel 10aがPixel 10から引き継いでいるものがあるとしたら、それはAIを使った撮影補助ツール「カメラコーチ」くらいでしょうか。

Gemini力は劣る

GoogleがAIにフルコミットするわりには、Pixel 10aでは使えない機能が多々あります。ユーザーの声を真似てリアルタイム通話翻訳会話する機脳も使えないし、状況に応じて必要な情報を提示する空気を読むAI機能「Magic Cue」も使えません。これは、チップがTensor 5ではない影響でしょう。

とはいえ、使える機能もあって、オートベストテイク(グループショットでそれぞれベストなショットをピックしてくれる)やアドミー(撮影者をグループショットに入れ込んでくれる)は使用可能。Pixel 10aの動きも軽やかで、これらの機能はもちろん、通常のアプリ切り替えや使用で遅いと感じることはありません。Pixel 9aがいいスマホだったように、Pixel 10aもそれと同等にいいスマホなんです。だって、同じなんだもん。

今、お買い得スマホはない

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

Pixel 10aは、新しい服を着たPixel 9aです。

前モデルからのハードウェアアプデなしのPixel 10aで、Googleが言いたいのは「お値打ちスマホなんてもうない」ということなのかもしれません。GeminiのAI機能をはじめとするGoogleの最新機能を使いたければ、ミッドレンジではダメだということ。機能充実してほしいなら、Pixel 10、Pixel 10 Pro/ Pro XL、Pixel 10 Pro Foldでどうぞ、お金出すしかないですよってことなのでしょう。昨今のメモリ不足でガジェット全てが値上がり不可避ですし。

現時点(2/20)では、日本の販売価格や発売日はまだ明らかになっていません。それに合わせたキャンペーンや、Pixel 9aが割引されるのかもわからず。PIxel 10aの価格とPIxel 9aの値下がり有無によっては、Pixel 9aにする人も多そうですが。

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