トランプ氏、NEC委員長にハセット氏指名-USTR代表にグリア氏

Nancy Cook、Saleha Mohsin、Jenny Leonard、Annmarie Hordern

  • 両氏は関税導入や減税など新政権の政策課題を主導する役割を担う
  • グリア氏起用は次期政権の経済政策課題の中心が関税になると示唆

トランプ次期米大統領は26日、ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)委員長にケビン・ハセット氏、米通商代表部(USTR)代表にジェイミーソン・グリア氏を指名した。

  トランプ氏は声明でハセット、グリア両氏を称賛した。両氏は新たな関税導入や減税など新政権の主要政策課題を主導する役割を担う。

  トランプ氏は声明で、ハセット氏は「バイデン政権がもたらしたインフレで打撃を受けた米国の世帯を立ち直らせる上で重要な役割を果たすだろう。われわれは共に記録的な減税を更新・改善していく」と期待を表明。

  グリア氏については「膨大な貿易赤字を抑制し、米国の製造業と農業、サービス業を守り、世界中の輸出市場を開放すること」に集中的に取り組むだろうと述べた。

  グリア氏はトランプ政権1期目にUSTR代表を務め、中国などの敵対国と同盟国への巨額の関税賦課を統括したロバート・ライトハイザー氏の下で首席補佐官を務めた。

  トランプ次期大統領は通商政策を用いて連邦政府の歳入を増やし、製造業の雇用を米国に戻すよう企業に圧力をかける考えを示唆している。グリア氏の起用は関税がトランプ氏の経済政策課題で中心的な役割を果たすことを示している。

  ハセット氏はトランプ政権1期目で上級顧問と大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務め、税制改革を積極的に擁護した。現在はトランプ氏の一連の関税案を支持している。トランプ氏は来年失効する個人や中小企業向け減税措置の更新を公約している。

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原題:Trump Names Hassett to Top Economic Role, Greer as Trade Chief(抜粋)

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