【専門家が指摘】日奈久断層帯の真上に農業用ため池 今後大きな地震あれば決壊する可能性も
地震の影響で水が通らず、干上がっていました。この水源をめぐって、新たな懸念が持ち上がっています。
御船町高木地区。地面が大きくひび割れ、隆起していました。7月28日の地震で断層が動いた跡です。
地質学部が専門の鳥井真之熊本大学特任准教授は、この断層を以前から注目していたといいます。(熊本大学 鳥井真之特任准教授)
「同じところが何度も何度もずれているというところが、ここでも再確認できたいうことになります」
今回の地震を引き起こしたのは、益城町木山付近から八代海南部まで約81キロ伸びている日奈久断層帯のうち、北側にある「高野・白旗区間」と「日奈久区間」の一部、30キロほどの断層です。御船町高木地区には「高野・白旗区間」の断層が通っています。鳥井特任准教授は、今年4月にこの区間の調査を行った際も、地震への警鐘を鳴らしていました。(熊本大学 鳥井真之特任准教授・今年4月)
「(10年前の)熊本地震の後に(道路が)補修されて、その後にまた動いているということで、熊本地震以降も数年間にわたってこの地域が徐々にゆっくり動いている」
そして今回、多くの建物や道路に甚大な被害が。約4か月前、地震前の4月に撮影した映像と比較すると、断層が大きく動いたことが確認できます。
(熊本大学 鳥井真之特任准教授)
「力が加わっているひずみが溜まっている状態になっているので、 日奈久断層帯が動く可能性が非常に高いというのは、もうほとんどの研究者の共通認識だった」
その影響はこんなところにも。(熊本大学 鳥井真之特任准教授)「断層がどこを通っているかというと、 これちょうど今、ため池を通っているんですね」
宇城市豊野町と小川町にある2か所のため池。鳥井特任准教授によりますと、この真下に日奈久断層帯が通っているということで、今後大きな地震が起きた場合、ため池が決壊する可能性があるといいます。