『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』序盤に大量にもらえる種と木の実でお菓子を作る勇者―ハードコアゲーミング料理第22回
ハードコアなゲーマーの皆さん!ゲームを遊んでいる際、こんなことを思ったことはありませんか?「このアイテムよく見るけど、どんな味しているんだろ?」と。私はしょっちゅうあります。
そこで、本記事ではこの疑問を「解消」すべく、名前だけはよく聞くくせに実際の味はよくわからない筆頭である「例の食べ物」を購入&調理、その実態に迫るべく調理していこうと思います。
それは ケイデンが 16才になる
たんじょう日のことで あった。
ということで、めちゃくちゃ楽しみに待っていた『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』を早速プレイしています(この原稿自体Steam版発売日である15日の朝書いています。)
GBC版とスマホ移植版は触っていないので、SFC版『III』ぶりです。謁見の間、広くなったなー。
最近のゲームらしく、序盤の導線とチュートリアルを丁寧に作り込んであるのが好印象ですね。
新職業「まもの使い」もスタメン入りで進めていこうと思います。ちなみに初回は「勇ま僧魔」でプレイ予定です。
『DQX』の仲間モンスターたち。仲間たちの名前は筆者の『DQX』の仲間モンスターと同じく、過去にベイスターズに在籍したことのある外国人選手から採用。今作は命名の文字数が長いのが助かります。
SFC版『III』からのシステムで、キャラメイクを行った際に自由にステータスアップのきのみを使うことができます。前衛ならちからのたねやまもりのたねを、後衛ならかしこさのたねやまもりのたねなどを使うことでそれぞれの役割にあわせたステータスにできるわけですね。
さらに、今作のダウンロード版事前予約の特典は「しあわせ旅セット」。あるくたびに経験値が入手できる「しあわせのくつ」と、たねが各3つづつ。序盤の冒険をかなり助けてくれるうれしいセットです。
ところで、これは筆者だけの悩みですかね。種とか木の実とか、そこまで好きじゃないんですよね…。そこまで味が好みというわけでもなく、あと噛んでると口の中の隙間という隙間全部に入っていくじゃないですか…。だからこんなに大量に種とか木の実とか渡されても…というフクザツな思いがあります。
ということで……「さくせんへんこう」!
「ステータスアップに重要な種やきのみを使ってお菓子を作り、美味しく食べてしまおう」にチェンジ!
さぁ、用意しました!左上段から「すばやさのたね」「きようさのたね」「ふしぎなきのみ」「スタミナのたね」「ラックのたね」です。
「ナッツと柿の種じゃん」と思った人、ある意味正解。しかしこれは現在秋葉原にある『LUIDA'S BAR ルイーダの酒場』のメニューのひとつ『ふしぎなきのみのもりあわせ』として提供されているのです。つまりどちらも正しいわけですね。今回はこれらを使って調理を行います。
ちなみに、ナッツ類を全て個別の袋で買うと3000~4000円くらいするのですが、たまたまこんな商品を見つけまして、柿の種以外一気に全部揃いました。お菓子に使うので食塩無添加なところも助かります。
まずは、ナッt…ふしぎなきのみセットをどれもだいたい同じくらいのサイズ感になるよう荒く砕いておきます。
鍋に少量の水、そして製菓材料でおなじみ、富澤商店で用意した「微粒子グラニュー糖」を入れて溶かします。この微粒子グラニュー糖はその名の通り結晶が細かく、普通のものより水に溶けやすいそうです。しっかり溶けたら火にかけます。
ぶくぶく沸騰してきました。まだ手は出しません。
じっくり火を入れていると、急に色味が付いてきます。
弱火にしつつ、種セットを投入し、からめていきます。
冷めてしまう前にクッキングシートを敷いたバットに広げます。その後、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固めます。冷蔵庫で冷やしている間にもう1品の作業を進めましょう。
まず下ごしらえから。無縁バターは100gを計って用意、薄力粉はふるって細かくしておきます。
湯せんをするためにお湯を用意します。給湯器で50~60度のお湯が出せると楽ちん。
富澤商店で購入したビターチョコレートと無縁バターを湯せんで溶かしていきます。
溶け切ったら次の工程へ。
砂糖と卵2個をボウルに入れてまぜます。まぜきったら先ほど溶かしたチョコを3回に分けて投入。
さらに生クリームと製菓用のラム酒も投入。
最後に薄力粉を入れ、さっくりと混ぜ合わせたら準備OKです。
紙の容器はセリアで購入。3つセットで100円でした。容器に今作った生地を入れ、何回かトントンと台に落として隙間なく流す&空気を抜きます。
表面に種セットを散らし、170度に予熱したオーブンで30分加熱します。
30分後。生地の油分が紙の容器ににじみ出ています。果たしてうまくいったのか……。
取り出してみたところ…いい感じに膨らんでる!
カットしてみたところ。抜けきらなかった空気が生地に溜まっていたようですが、ちゃんと中まで火が入ってしっとりとした見た目に。
そして冷蔵庫で冷やしていたものも取り出します。しっかり固まってますね。ザクザクと割ったら完成です。
ということで『ふしぎなきのみを使ったブラウニー&キャラメルバー』の完成です!
キャラメルバーから味見。グラニュー糖を煮詰めた香ばしさが鼻に抜けていきます。ちょっと煮詰め時間が長くなったのか、ちょっといいところのプリンに使われているカラメルソース的な、ほろ苦さもありますが、むしろコーヒーに合いそうな大人の風味になってくれていますね。美味しくて全ステータス(と摂取カロリー)が上昇していく…。
ブラウニーは表面はサクッと、中はしっとり。ビターチョコを使ったおかげで甘さは控えめですが、カカオの香りがグッドです。種もほぼ焦げず、香ばしさがよりレベルアップしています。そして柿の種ことすばやさのたねの塩分が合わさることで、控えめにした甘さが引き立つシナジーが生まれていました。
今回使わせていただいたレシピは参考リンクに載せておきますので、みなさんも拾った種はどんどんスイーツにして消費してみませんか。
……ところで、たねを砕いてパーティーメンバーで分けて食べたらパラメータは小数点ぶん増えたりするんでしょうか。筆者のパーティ、小数点付きの能力値多そうだなあ……。