米政権、パナマ運河巡り国防総省に軍事的選択肢検討を指示=当局者

 米政権は、パナマ運河の完全なアクセス確保に向けた選択肢を示すよう軍に指示した。写真は、パナマ運河を航行する貨物船。3月13日、パナマ市で撮影(2025年 ロイター/Enea Lebrun)

[13日 ロイター] - 米政権は、パナマ運河の完全なアクセス確保に向けた選択肢を示すよう軍に指示した。政府当局者2人が13日にロイターに明らかにした。

トランプ大統領は、パナマ運河を「取り戻す」と繰り返し発言しているが、その手段や軍事行動が必要になるかどうかについては具体的に言及していない。

当局者の1人によると、米軍は新政権による暫定的な国家安全保障ガイダンスとされる文書で、パナマ運河へのアクセスを確保するための軍事的選択肢を検討するよう求められている。

2人目の当局者は、パナマ軍との緊密な連携などを含め、幅広い選択肢が検討されていると述べた。

暫定的な文書は、軍の優先事項を定めた「国家防衛戦略」など、より熟慮された政策文書に先立ち、大まかな政策指針を示すものだ。

国防総省が最後に国家防衛戦略を発表したのは2022年。

同省はコメント要請に現時点で応じていない。

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