アトランタ連銀総裁「年内1回の利下げに傾く」、関税によるインフレ懸念

 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は19日、米関税引き上げによってインフレが加速することが懸念され、米連邦準備理事会(FRB)の年内の利下げは0.25%幅の1回にとどまる可能性があると指摘した。南アフリカ・ケープタウンで2023年8月撮影(2025年 ロイター/Esa Alexander)

[アメリア島 19日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は19日、米関税引き上げによってインフレが加速することが懸念され、米連邦準備理事会(FRB)の年内の利下げは0.25%幅の1回にとどまる可能性があると指摘した。

FRBは3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で年内2回の利下げを予想していた。

ボスティック氏はCNBCに、インフレ率をFRBの2%目標に戻すためには「もう少し時間がかかりそうだ」とし、「私は年内1回の利下げにかなり傾いている」と述べた。

ムーディーズによる米国格付け引き下げについては、米国企業の資本コストを押し上げ、幅広い経済的影響を及ぼす可能性があると指摘。どのような影響が出るか把握するには3カ月─6カ月かかるとの見方を示した。

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