米テキサス・ニューメキシコ州のはしか感染20%増、さらに拡大予想

米テキサス州とニューメキシコ州の保健局は28日、両州のはしか症例数が3日前から20%増加したと発表した。写真は、はしかの感染を検査する場所を示す看板。テキサスで2月に撮影(2025年 ロイター/Sebastian Rocandio)

[28日 ロイター] - 米テキサス州とニューメキシコ州の保健局は28日、両州のはしか症例数が3日前から20%増加したと発表した。専門家らは今後数週間に流行がさらに拡大すると警告している。

テキサス州の症例は現在400例、このうち270例は今回の流行が始まったゲインズ郡で発生している。

テキサス州では今回の流行開始以来、2人の死者が報告されている。またニューメキシコ州でさらに1例が報告され、合計44例となった。

両州の報告より1日遅れとなる米疾病対策センター(CDC)の数字によると、3月27日時点の確定症例は合計483例で、1週間前から105例増えた。

専門家は、流行加速の程度は不明だが症例増加は明らかとみている。年初から報告された症例数は既に2024年の総数を上回っている。

テキサス・チルドレンズ・ペディアトリクスの最高医療責任者サプナ・シン医師は、把握していない地域でなお活発な感染拡大が続いていることが懸念だとし、休日の集まりや旅行がさらなる感染につながる恐れがあると警告した。

専門家は、米国のワクチン接種率低下で感染力の強いはしかにかかりやすくなる可能性があるとしている。

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