NFT投資の罠 業者に助けられたと思ったら、ビットコイン1500万円分を失いさらに税金を払うハメに
柴田さん(仮名:40代男性)は、仮想通貨の件で業者に助けられたと思い、NFTの投資話に乗った結果、1500万円の金銭的被害に遭いました。そこには業者側の信頼を取り付けてから、だますという巧妙な罠が潜んでいました。
仮想通貨のトラブルに見舞われる
2024年末に、柴田さんは海外の暗号資産取引所に預けていた1.5ビットコイン(当時約2000万円分)が引き出せずに困っていました。ちょうどその時、SNSの広告で「IDやパスワードを忘れていたり、暗号資産のトラブルなどの悩みを解決します」というA社のサービスを見つけます。
「大丈夫なところだろうか」と思い、広告をスクロールして見ていくと、同社の代表弁護士B氏が「初心者が理解して暗号資産を扱うのは難しい」として、不安を感じたら「無料LINE相談を通して相談してみてください」と紹介しています。弁護士は顔写真を出して勧めていましたので、安心なところだろうと思い、A社とLINEでつながります。
そしてA社の社員である佐藤(仮名:30代位の男性)に「急にログインができない状況になった」と相談してみます。
後日、佐藤から指示を受けながら、パソコンの操作をすると、お金(1.5ビットコイン)を引き出して別のウォレットに移すことができました。
「手数料はいりません」と無料で手助けする業者
柴田さんが契約の規約にある10%ほど手数料(約150万円)を払おうとすると、佐藤は「手数料はいりません」といってきます。
なんと善良な業者だろうと思っていると、佐藤は新たな提案をしてきます。「その代わりに、Cサイトで、暗号資産を使って投資をしてみませんか?倍になると思います」
そこで柴田さんが、A社に払わなかった手数料分の150万円をビットコインで投資してみました。数日後、金額が倍になります。「A社のいうようにすれば儲かる」と思わせられた柴田さんは、新たな提案をされます。
「東南アジアで行われている、AI開発のプロジェクトがあります。償還期間は1年ほどですが、やってみませんか?」
どういうプロジェクトで、どのようにして儲けるのかはわかりませんでしたが、300万円分のイーサリアムで投資します。
1年たっても、お金は引き出せない
すでに1年経って償還期間を迎えていますが、現在もお金は引き出せない状況だといいます。
Cサイトを筆者も見てみましたが、AI開発プロジェクトの連絡先どころか、どこがサイトを運営しているのかもわからず、これではお金の取り戻しようがありません。
しかしこのような状況になるとは思っていない柴田さんは、この投資の数日後、三度、勧誘を受けます。
「NFTの売買が多くされています。こちらの勧める人気のあるデジタルアートを買えば、買い手がつくので儲かります。やってみませんか?」NFTとは、デジタルアートやゲームアイテムなどに使われる、代替できないトークンのことです。 これらはマーケットプレイスに出品して売買できますが、市場の需要によって変わるために必ずしも売却益が得られるとは限りません。
しかしそうした事情を詳しく教えられないままに、柴田さんは、1500万円分のイーサリアムでデジタルアートを購入します。