足利市大雨被害、市臨時記者会見の主な一問一答|県内主要,地域の話題,社会,事件事故,#D|下野新聞デジタルニュース|下野新聞デジタル
17日から18日未明にかけた記録的な大雨を受け、足利市は同日、市役所で臨時記者会見を開いた。早川尚秀市長や市職員が、災害対応の経緯や今後の被災者支援の方針などを説明した。主な一問一答は次の通り。
-被害まとめで、1人が救急搬送されたとある。
「40代女性がアンダーパスに車で進入してしまい、車両が水に漬かってしまった状態で救急を要請し搬送された。水に漬かったので体が寒くなって動けなくなっていたが、搬送時には歩行できる状態になった」
-小俣町の土砂崩れで住宅が倒壊した。過去にも同様の土砂崩れがあったのか。
「過去にはなかったと認識している。現場は土砂災害特別警戒区域に指定されている」
「(倒壊した)家屋では住人の夫婦2人と連絡が取れていない。昨晩から消防と県警機動隊が捜索活動を続けている」
-夫婦は市職員との情報がある。
「現役職員ではなく、二人とも元職員」
-現場の捜索態勢は。
「県警機動隊は8人態勢、消防は12人態勢で活動している。市内の建設業者にも協力してもらっている」
-市民への呼びかけは。
「夜が明けて市内各地から被害状況の報告要望が入っており、職員一丸で対応している。緊急性の高い場所から対応したい。市が十分な支援をするということを素早く示し、安心感を持ってもらうのが重要だ。引き続き適切な情報提供を心がけながら、状況を把握して十分な対応策を示したい」
-災害ごみの受け入れは。
「災害ごみは無料で受け入れる。安心してごみを捨てられるように長期間設置したい。床上浸水が発生した地域では、ごみの仮置き場の設置要望が出ているので考えたい」
-浸水被害が集中したエリアは。
「点在しているが、市西部の山前、葉鹿、三重に多い。今は田んぼに水が張っていて、用水路にも水が流れている。(雨水を受け入れる場所が少なく)水が引きづらい状況で、一気に雨が降ったことが要因として挙げられると思う」
「2019年の東日本台風とほぼ同じ状況で、午後5時〜6時台に集中的に雨が降った。その後は弱まったが再度強くなり、元学町に設置された雨量計では(降り始めの17日午後3時から18日午前10時までの)雨量が236ミリに達した。1時間当たり降水量は65.5ミリとなり、過去最大の68.5ミリに近い雨量を記録した」
-1級河川の旗川や袋川は氾濫したのか。
「旗川で越水があったという報告は受けていない。袋川もかなり水位が上昇したが、比較的早いうちに水位が下がってくれた」
「東日本台風の際は旗川が決壊して稲岡町周辺に被害が出た。その後の河川改修の成果からか、今回は川があふれたり、破堤したりしたという情報は河川管理者から聞いていない。堤防決壊や越水による被害はなかったと認識している。河川氾濫ではなく、(下水道や水路から排水しきれない雨水があふれる)『内水氾濫』が主な要因だ。街中で水を飲み込みきれずに残ってしまったことが浸水被害の原因だと思う」
-旗川は氾濫危険水域に達したが、実際に氾濫しなかったのか。
「『越水した』という連絡はあったが、実際に確認はしていない。河川管理者の連絡を基に判断している」
-避難指示と避難所開設が佐野市に比べて遅かったという指摘もあるが、市の見解は。(※足利市の避難所開設と避難指示は17日午後10時50分。開設は佐野市が1カ所目の避難所を設置した約1時間半後、避難指示は35分後となった)
「避難指示の開設のタイミングは非常に悩んだ。かなり激しく雨が降る中、避難所に向かう途中のリスクを考えないといけなかった。東日本台風では、避難所に向かう途中で車が水没して(女性が)亡くなってしまった。それも念頭に置き、避難所を誘導するのではなく自宅2階などに避難してもらうのを優先した。その後に線状降水帯直前予測や県管理河川の氾濫危険情報が出たので改めて協議し、午後10時ごろに避難指示と避難所開設を決定した。現場の状況を加味した上での判断だった」