北中米W杯メンバー最年少・後藤啓介「寝起きだったので実感わかなかった」、取材終了間際には異例の“挙手お願い”
報道陣にお願いをするFW後藤啓介
15日、北中米ワールドカップメンバー26人が発表され、シントトロイデンからはDF谷口彰悟とFW後藤啓介が選出された。同日夜にオンライン会見を実施。2人がW杯行きの思いを語った。 チーム最年少20歳の後藤は「緊張しすぎて見れなかった」と振り返る。森保一監督によるメンバー発表が始まった時間はベルギーでは朝7時。最後に名前が呼ばれたその瞬間に寝ていたという後藤は、代理人からの電話で結果を知る。「寝起きだったので実感が湧かなかった」と笑った。 「電話が来たときは選ばれたなと感じたし、『選ばれたよ』と言われたときは緊張がほぐれたというか、ホッとした気持ち」(後藤)。昨年11月の国内活動で初招集となり、ガーナ戦でA代表デビュー。続くボリビア戦も途中出場でピッチに立った。今年3月のイングランド遠征で2度目の招集。スコットランド戦で初先発入りを果たし、わずかな時間でもアピールに成功した。 「2回しか活動に参加していない中で、いいプレーはできていたけど、選ばれる自信はなかった。心から嬉しかったし、小さい頃から夢見た舞台に立てると思うとワクワクが止まらなかった」 4年前のカタールW杯はくまなくチェックしていた。「コロナに罹っていて家で全試合フルで見れていた。(日本代表が)スペインとドイツに勝ったときは叫んだし、めちゃくちゃ嬉しかった。クロアチアに負けたときは自分も悔しい思いをしたし、その反面、次は自分もという気持ちにもなった」。当時のチームに不足は感じなかったと感想を語りつつ、「プラスアルファは自分たちがどんどん出していければ」と力を込めた。 ジュビロ磐田から24年1月にベルギー1部のアンデルレヒトに加入した。25年夏にシントトロイデンに期限付き移籍。今シーズンは公式戦13得点8アシストを記録し、大ブレイクを果たした。 後藤は飛躍のシーズンを過ごすなかで、シントトロイデンでの成長を実感する。「ベルギーも決してレベルの低いリーグではないし、欧州CLに出るチームにはベルギー代表や各国の代表選手もいる。同じリーグでプレーすれば必ず成長できる自信があったので移籍した」。新天地での躍動でアピールに成功し、代表入りにつながった。 成長のきっかけとなったシントトロイデンには「感謝しかない」と思いを口にする。オンライン会見終了直前、選手の出番が終わった中で後藤はモニターに向かって挙手し、報道陣に“お願い”。「3位になったことをできるだけ大きく取り上げてください」。クラブは3位を確定させ、UEFAヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ出場が決定。後藤の貢献もあり、来季は初の欧州大会に挑むことになった。 (取材・文 石川祐介)●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集●2026ワールドカップ(W杯)大会日程・テレビ放送▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信