息子「早く返納させるべきだった」運転手は99歳男性 中央道・逆走事故

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11日、岐阜県中津川市の中央道・恵那山トンネルで発生した逆走事故をめぐり、逆走車を運転していたのは99歳の男性だったことが分かりました。男性の息子から話を聞くことができました。

逆走した運転手の息子 「(免許)返納はもともと勧めていたが『まだやる』と。一応、今まで大丈夫だったのでしょうがないかなと認めていた。やっぱりやっちゃった。恐れていたことが起こった」

高速道路をゆっくりと逆走していたのは大正生まれ、99歳の男性です。

逆走車を目撃した運転手 「かなりのおじいちゃんだったと思う。口をポカーンと開けて、自分でもよく分かってなさそうな表情をしていた」

99歳の男性は軽いけがだけで済みましたが、ぶつけられた40代男性は重傷だったことが判明しました。

高速道路での逆走は、料金所やインターチェンジサービスエリアを起点とするケースが目立ちます。しかし、今回は違ったようです。

99歳の男性は長野県の園原インターチェンジから中央自動車道に乗り入れました。そのまま恵那山トンネルを正しい方向に走行。

ところが、トンネルを出た直後、『チェーンベース』と呼ばれるチェーンの着脱などに使われる場所に何らかの理由で進入。本線に復帰せず、来た道を戻って逆走を始めてしまいました。

99歳の男性は長野県阿南町で一人暮らしをしていました。町の住民2人に1人が65歳以上の高齢者です。

逆走した運転手の息子 (Q.高速にはよく乗っていた) 「乗っていない。それをしないから認めていた」 (Q.間違えて高速に乗ってしまった)

「そう、そこがよく分からない。そういう意味でちょっと認知症が始まっているのかな。でも医者も認知症とは判断しない。耳が遠いこともあるし、説明を求めるのが難しい」

99歳の男性は買い物帰りだったといいます。

警察によると、適切に免許証の更新を行っていて、有効な免許証を所持。過失運転致傷などの疑いで事情を聴いているということです。

逆走した運転手の息子 (Q.ここで生活していると車は必需品) 「それは言える。慣れた道を運転するだけだったら大丈夫だろうと思った」 (Q.けがは大丈夫) 「大丈夫。相手に大けがをさせているので非常に申し訳ない気持ち」 (Q.返納については)

「月曜日までにさせたいと思う。本当はもっと早い段階でやるべきだったと後悔がある。返納させるべきだった」


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