ドジャース山本由伸がサイ・ヤング賞争いで「本命」になれない根本原因(日刊ゲンダイDIGITAL)|dメニューニュース

 ドジャース・山本由伸(27)が勝ち星に恵まれない。

 日本時間1日のダイヤモンドバックス戦は7回4安打1失点の好投も、救援投手が追いつかれ、12勝目はならなかった。

 山本はドジャース先発陣で唯一、開幕からローテを守り、ここまで26試合で11勝8敗、防御率2.82(リーグ6位)。1試合あたりの奪三振率は10.25でリーグ5位と結果を残している。

 ナ・リーグ西地区4連覇、2年連続世界一を目指すチームでMVP級の働きを見せているものの、サイ・ヤング賞レースの下馬評は決して高くはない。米FОⅩスポーツ(電子版)が1日に発表したナ・リーグの同賞予想では8位と低く、大リーグ公式サイトでもパイレーツの右腕スキーンズ(9勝9敗、防御率2.05)、フィリーズの左腕サンチェス(11勝5敗、同2.66)、ブルワーズの右腕ペラルタ(16勝5敗、同2.58)に次いで4位だった。

 山本は投手陣を牽引するパフォーマンスを発揮しながら、評価がイマイチなのはド軍の起用法にも原因がありそうだ。

ライバルと比べても明らかに少ない数字

 ここまで山本は中5日で15試合、中6日で11試合に登板し、メジャーのエース級の証しとされる中4日での起用は一度もないのだ。

 米放送関係者がこう言う。

「開幕からローテをキープしながら、中4日の登板がない山本は試合数に加え、イニング数(146回3分の2)も160イニングを超えている他球団のエースや、サイ・ヤング賞のライバルと比べても明らかに少ない。奪三振率がまずまずでも、サイ・ヤング賞で重視される選手の貢献度を示すWARも3.6と低い。仮に今後、中4日で登板し、結果を残せば評価されるでしょうが、サイ・ヤング賞の最終候補3人には残らないのではないか」

 今年3月、カブスとの開幕戦で来日した際、ロバーツ監督はメジャー2年目の山本について「サイ・ヤング賞などのタイトルを狙えるはずだ」と太鼓判を押していた。故障を恐れて過保護な起用法を続けていては、沢村賞右腕は無冠に終わりかねない。

  ◇  ◇  ◇

 ドジャースと言えば、佐々木朗希は「臆病マインド」が復活の妨げになっているという。そのマインドに関係あるのかどうかはさておき、日本ではその隣にはいつも母親がいた。メジャー挑戦をさせろとゴネ散らかした一昨年のオフもそうだ。いったいあの時、何が起きていたのか。改めて振り返ると佐々木の人物像が見えてくる。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

関連記事: