【野党が猛反発】比例のみ45削減…高市総理が指示 今国会に提出の方針

自民党と日本維新の会は、衆議院の議員定数を削減する法案を今の国会に提出する方針です。高市総理大臣の指示は、比例代表のみ45議席、削減。これに、野党側が猛反発しています。

自転車で全力疾走するこちらの男性は、国民民主党の橋本幹彦衆議院議員です。2月の衆院選では小選挙区で敗れましたが、比例代表で復活当選しました。国会日程の合間を縫い、連日地元での活動に汗を流しています。橋本幹彦 議員「いつも国会に行く前ですとか、午前中の活動が始まる前は、このように(駅頭を)やってます」

この日は選挙区内に1000枚近く掲示されているというポスターの貼り替えも行いました。地元を飛び回る毎日ですが、次の選挙を取り巻く状況は厳しさを増しそうです。

実は今、国会では衆議院の議員定数を削減する議論が進んでいるのです。先週、大きな動きがありました。自民党・鈴木幹事長(4日)「先日、高市総裁とも面会をしたところでございますが、その削減は比例代表をもって行うよう、党内の意見をまとめて欲しいとの意向でございました」

高市総理大臣から、小選挙区の数を維持したまま、比例代表のみ45議席を削減するよう指示が下ったのです。なぜ、このような指示が出たのでしょうか。

衆議院の小選挙区には、それぞれに現職の議員がいます。もし小選挙区の数を減らすと、次の選挙で立候補する選挙区がない議員が出てくることになり、自民党内でも調整がつきません。一方、比例だけの削減ならば小選挙区は残り、小選挙区で敗れた場合の復活枠が減るだけなので、比較的、自民党内の理解を得やすいとの判断です。ただ、比例の削減は、小選挙区での当選者が少ない中小規模の政党には大きな痛手となります。たとえば、国民民主党の場合、比例代表で45議席削減したケースを2月の衆議院選挙にあてはめると、現在の比例代表20議席のうち、8議席が失われる計算です。(*国勢調査を基に日本テレビがアダムズ方式で試算)

国民民主党だけでなく、ほとんどの野党が、各党の意見をしっかり聞くべきだなどとして反対していますが、議員定数の削減は、自民党と日本維新の会との連立合意に入っています。高市総理は、維新との“約束”を果たすため、トップダウンで決断した形です。

また専門家は、多様な民意が反映されにくくなると警鐘を鳴らします。東京大学・谷口将紀教授「小選挙区の場合は、過半数を取る政党が現れやすくするようにという考えのもと設計されています。それを補うため、民意の多様性を勘案して比例代表の部分をつけている。少数政党がますます議席をとりにくくなるということがあるかと思う」

“身を切る改革”を急ぐのか、熟議を重ねるのか、国会の判断が問われています。

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