【○虎将トーク】阪神・藤川監督、豊田の途中交代「ファームにいる選手全員に起こり得る」「私は受け止めるし、全体に対するメッセージ」
(セ・リーグ、阪神5ー2ヤクルト、12回戦、阪神7勝5敗、12日、甲子園)阪神が2021年以来、12球団最速50勝。四回無死満塁、大山悠輔内野手(30)の右翼線への2点打で追いつき、続く小幡竜平内野手(24)の右前打で勝ち越した。八回には小幡、坂本誠志郎捕手(31)の適時打で突き放した。7回10Kのジョン・デュプランティエ投手(31)は自身4連勝で6勝目(3敗)。四回に奪われた2点が29イニングぶりの失点。105奪三振数はリーグ最多。八回に登板した石井大智投手(27)は28試合連続無失点。岩崎優投手(34)は5年連続20セーブを記録した。大山は通算1000安打まで、あと3本。貯金を今季最多の「18」に戻した藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り(成績=50勝32敗2分、観衆=4万2640人)。
★テレビインタビュー編(抜粋)
ーーデュプランティエは7回2失点、この結果は
「昨日のゲームで連勝が止まって、チームとしての揺れ動きといいますか、ゲームの中に出ていたと思いますね。選手が誰であるとかではなくてですね。連勝が止まって、もう一度勝つ、というところの揺れ動きといいますか、それが2点。八回に2点を取って、石井が抑えて一気にグッとこっちに持ってきたゲームでしたね」
ーー八回に石井、九回は岩崎
「彼らができるポジション、みんなができるポジションではない。非常にレベルの高いポジションですから、このまま継続してやっていってほしい」
ーー四回の大山、小幡のタイムリー
「チームとして胆力といいますか、そこが試されているシーンですから。ファンも含めて、雰囲気を演出するようなゲームですから。昨日も最後までファンのみなさんも、遅い時間ですけど、『何かあるんじゃないか、チャンスがあるかもしれない』と見てくれていますから。それが僕にとってもチームにとっても、雰囲気を感じさせてくれる一体感になっています」
ーー五回に豊田を島田に代えた(逆転した直後の四回1死二、三塁で豊田が遊ゴロ。三走が挟殺プレーでアウトになる間に二進狙うも憤死)
「それをチャンスと思うのか、このタイガースでプレーすることに対してのプレーヤーとして壁がいくつかあると思いますね。技術以外の部分で。壁にぶち当たって跳ね返されるのか、乗り越えられるのか。時間がかかるし、そのチャンスも必要だし。だけど、そんなに簡単ではない、というようなシーンでした」
★囲み編
ーー豊田の技術以外の壁、四回の走塁か
「豊田に限らずですね。現状での阪神タイガースでプレーしていく上では豊田で、そのプレーが起こるということは、ファームにいる選手全員に起こり得るというところですから。自分に置き換えて常にやれているかどうか、ということですよね。チームとして私は受け止めるし、全体に対するメッセージになると思いますけど。豊田はまたこの壁を突破していかなければいけないし、そこまでは来たけど跳ね返されたわけでね」
(さらに続けて)
「過去に何人もそういう選手といいますか、タイガースは自分も現役の間、プロ野球でプレーさせていただく前から、タイガースではこういうことがあるということはもちろん分かっている。また立ち上がって跳ね返すことが、本当のプロフェッショナルになる道筋ですからね。頑張ってほしいな、と思いますけどね」
ーー小幡も勝ち越し、追加点といい形で
「そうですね。彼も同じですよね。何度も跳ね返されながらやっている中で、これからそういうことがあるかもしれない。だけど、勝負強さを見せたことは、みんなベンチで何か感じるモノはありますからね。継続ですね」
ーーデュプランティエは四球から失点するも、そのあとは立ち直った
「デュプランティエは素晴らしいですけど、ゲームの中ですから、誰が、ということは、ほとんど関係がないこと。四球は誰が出したという問題ではなくて、チームとして出る揺れ動きとして感じていますから。デュプランティエはすごいし、彼のすごさで勝ちに持ってくる。彼の人生経験も含めて、今につながっているんだと思います」
ーーこの時期にシーズン50勝に到達
「結果はもう、何も変えようがないですから、また明日以降に向けてですね。本当にファンの方に応援してもらっていますから、一つ一つやっていくことに尽きると思いますし、それしかないと思います」