日本代表戦から2戦連発!! 同期の長期離脱に柏FW細谷真大「クマの分まで優勝を」E-1選手権にも決意新た

追加点を挙げたFW細谷真大

[6.15 J1第20節 柏 3-0 東京V 味スタ]

 1年半ぶりの日本代表ゴールから4日後、FW細谷真大柏レイソルでも結果を出した。2-0で迎えた後半アディショナルタイム3分、MF久保藤次郎からのスルーパスにペナルティエリア右で反応すると、角度のないところからノートラップで右足一閃。「藤次郎くんとイメージが合いながら、良いボールが来たのでうまく流し込めた」。ストライカーらしい動き出しからのフィニッシュでゴール左隅に流し込んだ。

 細谷は今月の北中米W杯アジア最終予選で今年1〜2月のアジアカップ以来の日本代表復帰を果たし、10日のインドネシア戦で後半24分から途中出場。同35分にはこぼれ球からの右足シュートで昨年11月のシリア戦以来1年半ぶりのA代表ゴールを記録し、中断明けのJ1リーグ戦にも「一つ取れたことは大きかったし、この試合にも自信を持って臨めた」。  この日はベンチスタートで後半16分からの投入となったが、限られた時間で追加点を奪う役目を全うした。「2-0でしっかり点も取れて、後半に良い流れで持ってきてくれたのですごく入りやすかったし、監督からも追加点という話をされていたのでしっかり取れて良かった」。チームの流れを自身の結果に結びつけ、ポジション争いに向けても好アピールとなった。

 日本代表の活動では柏レイソルアカデミー時代からの同期でもあるMF熊坂光希と初の同時選出を果たし、共演に期待が高まったが、熊坂は8日の練習中に右膝前十字靭帯断裂の大ケガで途中離脱。リハビリ期間は長期にわたるとみられ、柏としても「今季の戦いを見ればクマの大事さはみんながわかっているし、チームとしての痛さはある」のが現実だ。

 それでもこの日は代役起用の大卒ルーキーMF中川敦瑛が今季初先発を果たし、上々のパフォーマンスを発揮するなど、好材料もある。細谷も「入ってきたノブとかがフィットして良いプレーができている。誰が出ても良いプレーができるのが今の強みだと思う」と一定の手応えを口にした。

 そんなチームはこの日の勝利で2位に浮上。悲願のリーグタイトル奪還に向け、ここから大事な夏場に入る。「クマの分までしっかり戦って優勝を目指していければ」。そう意気込む細谷の次なるミッションはE-1選手権の日本代表メンバー入り。「ここで結果を残し続ければ見える道。入らなくちゃいけないと思っているので、“自分の大会”にして、その先に続くA代表に向けて良い準備ができれば」と力強く意気込んだ。 (取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!

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