米アプライドが四半期減収、米の対中輸出規制響く-時間外で株価2%安
- 8-10月の売上高は前年同期比3%減の68億ドル-予想は上回る
- 11-1月もさらなる落ち込み見込む-26年後半には回復を想定
米半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズが発表した8-10月(第4四半期)決算は売上高が減少した。11―2026年1月(第1四半期)もさらなる落ち込みを見込んだが、26年後半には需要が回復に向かうと予想した。
13日の発表資料によると、11-1月の売上高は約68億5000万ドル(約1兆600億円)となる見通しだ。市場予想の68億1000万ドルをわずかに上回るものの、前年同期比では4%以上の減少となる。
ゲーリー・ディッカーソン最高経営責任者(CEO)は決算発表後のインタビューで、中国向け販売が貿易面を巡る制約の影響を受けたと指摘。「それが当社の成長を抑制したが、それでも年間では過去最高の売上高を達成した」と語った。
同社は来年以降の見通しについては明るい見方を示している。ブライス・ヒル最高財務責任者(CFO)は発表資料で「顧客やパートナーとの対話に基づき、26年後半から高まる需要に対応できるよう、オペレーションとサービス体制の準備を進めている」と述べた。
もっとも、決算に対する投資家の反応は鈍く、同社株価は米国時間引け後の時間外取引で約2%安。年初来の株価上昇率は37%と堅調だが、米競合他社のパフォーマンスは下回っている。ラムリサーチの株価は年初来で2倍以上に上昇し、KLAも84%高となっている。
同社は先月、米国の対中輸出規制の適用拡大により、26年10月期で通期売上高が6億ドル減るとの見通しを明らかにしていた。
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8-10月の売上高は前年同期比3%減の68億ドルだった。特定項目を除く1株利益は2.17ドル。ともにアナリスト予想の売上高66億7000万ドル、1株利益2.11ドルを上回った。
11-1月の1株利益予想は約2.18ドル。市場予想は2.15ドルだった。
原題:Applied Materials Sales Decline, With Rebound Predicted for 2026(抜粋)