道路に倒れていた小さな犬「死体かと思った」…救出直後の衝撃と、飼い主の“信じがたい一言”|まいどなニュース

道路に落ちていたペキニーズ犬を保護(アニマルシェッド加納さん提供、Instagramよりキャプチャ撮影)

「まさか、ペキニーズを拾うなんて思わなかった」

そんな言葉とともに投稿された1本の動画が、Instagramで多くの反響を呼んでいます。

投稿したのは、宮崎県内で個人で犬の保護活動をしている「アニマルシェッド加納」(以下、加納さん)さん(@ganstagram0428)。写っていたのは、皮膚の9割がただれ、全身から強烈な臭いを放つペキニーズ。道路にはいつくばり、死んでいるのかと思うほど衰弱していました。

さらに加納さんが語ったのは、飼い主の衝撃的な言葉と行政の限界。「これが現実だ」と突きつけるような取材内容を元に、その全容を伝えます。

道路に倒れていた小さな身体

「最初は死体だと思った」

加納さんがペキニーズを見つけたのは、片側2車線の道路沿い。

「道路にはいつくばっていて、最初は死体だと思いました」

抱き上げた瞬間、異常な臭いに気づいたといいます。

「皮膚はベタつき、落屑と傷が無数。掻痒がひどく、交番に連れていくと悪臭が充満して、所長も“ひどすぎる”と呆れていました」

その後、警察と保健所に通報し、一時保護へ。翌日、飼い主が名乗り出ましたが…。

皮膚の9割がただれ、全身から強烈な臭いを放ち爪は伸びきっていたという(アニマルシェッド加納さん提供、Instagramよりキャプチャ撮影)

飼い主の衝撃の一言

「これでもしっかり飼育していた」

飼い主は、犬がこの状態であるにもかかわらず、こう主張したといいます。

「これでもしっかり飼育していた」とひと言。その日、便からは瓜実条虫(うりざねじょうちゅう、サナダムシの一種)が出てきました。加納さんは、話を重ねる中で“ある確信”に至りました。

「経済的なご事情や、理解・判断が難しい状況にあったのではないかと感じました。即時に所有権放棄の契約書を交わしました」

 皮膚が露出するほどの深刻な状態

「全身の9割がただれ、爪は伸び切り…」

保護した時の健康状態は深刻でした。

・マラセチアによる強いかゆみ・皮膚が9割ただれ露出・傷の多発・長期間切られていない爪

・強烈な悪臭


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