ディズニーのリメーク版「白雪姫」、興行収入低調-作品が物議醸す
Thomas Buckley
- 1937年製作のディズニー名作アニメを現代風にリメークした実写版
- 週末の北米興行収入は4300万ドル-予想は4500万-5500万ドル
米ウォルト・ディズニーの1937年製作の名作アニメを現代風にリメークした映画「白雪姫」は、週末の北米興行収入が一部の市場予想を下回った。作品の評価はさまざまで、否定的な反応や批判が相次ぐ中での公開となった。
レイチェル・ゼグラーさんが主役を演じた実写版白雪姫は、米国とカナダの興行収入が4300万ドル(約64億円)だった。ティズニーが23日発表した。業界動向を追跡するボックス・オフィス・プロの予測は4500万-5500万ドルだったが、これは既に劇場公開の主要作品として低い水準だった。一方、全世界の興行収入は8700万ドル。
実写版は約2億5000万ドルを投じて製作されたが、多くの論争を招いてマーケティング活動の足かせとなり、興行成績に響いた可能性がある。
コロンビア系米国人のゼグラーさんが白雪姫役にふさわしくないとの批判がネット上で散見されたほか、トランプ米大統領やイスラエルとパレスチナの戦争に関するゼグラーさんの政治的発言も物議を醸した。ディズニーがこびとをCG(コンピューターグラフィックス)で魔法の存在として描いたことも、さらなる逆風となった。
ディズニーは女性の力を引き出す物語に仕上げた。新しい白雪姫は夫を見つけようとするのではなく、邪悪な女王に対しジャンヌ・ダルクのように反乱軍を率いる。また白雪姫という名前は肌の色ではなく、生まれた日に家族が経験した吹雪が由来となった。恋の相手は王子ではなく、反乱軍のメンバー。
原題:‘Snow White’ Remake, Battling Controversy, Delivers $43 Million(抜粋)
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