森に“謎の巨大建物”正体は? 木を違法伐採で…誰が?何のため?

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 北海道の森が違法に伐採され、“謎の建物”が造られています。誰が何を造っているのか。“謎の建物”の正体は…。

■森に“謎の巨大建物”正体は

 百名山の一つ、北海道の羊蹄山。蝦夷富士とも呼ばれ、その美しい姿で親しまれている名山です。

 そのふもとで行われている工事が、地元住民を不安にさせていました。

倶知安町民 「林を伐採すると水が流れるでしょ。そしたら下のほうまで来て農地も流される。それが一番心配」

 工事現場には大きな建物が建っています。そして、その隣にはもう1棟建てるのでしょうか、骨組みのようなものも見えます。

 ここは元々、木々が生い茂る森林でした。しかし、今や、木は切り倒され工事車両も出入りする状態に。一体、ここでは何を建てているのでしょうか。

 工事現場の看板を見てみると、鉄筋コンクリート造りの2階建て住宅を建設することになっています。建築主には外国人と思われる名前が。

周辺住民 「(Q.どういう人が工事している?)日本人じゃないですね。近くでうろうろして、話しかけても日本語通じない。中国人なのかなと思うが日本人ではない」

 北海道によると、現地確認した結果、事前の許可が必要な1ヘクタールを超える開発が判明。事業者に対して工事中止を勧告しました。

 土地所有者は「担当者が不在」として取材には応じません。建設会社は…。

「森林を伐採したのは、建物を建設する会社とは別の会社だということです」

 実はこの土地。去年、ある開発計画がありました。

 主に中国人向けの不動産仲介サイトによると、42棟の住宅などが建設予定で、スキー場も計画されていたようです。

 計画していたのは、大阪に本社がある不動産会社。去年、取りやめになったということです。

周辺住民 「水道の水をためてくれる山というか。木いっぱい生えているので、土砂災害とかそうしたものからも守ってくれる役割もしているので、そこが切り開かれるのは大丈夫なのか」

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