米国株式市場=急落、エヌビディアなど安い 利下げ観測後退で
Noel Randewich [13日 ロイター] - 米国株式市場は急落して取引を終えた。エヌビディアなど人工知能(AI)関連株が大きく下げた。インフレ懸念に加え、米経済の健全性を巡る連邦準備理事会(FRB)当局者間の見解の相違から利下げ観測が後退した。 主要3指数の下落率はいずれも、約1カ月ぶりの大きさとなった。 FRB当局者の間ではここ数日、追加利下げに消極的な姿勢が強まっており、市場が織り込む12月の利下げ確率はほぼ五分五分まで低下している。 ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「根本的な問題は、関税インフレが一時的で一度きりのものなのかということだ。そうであろうとなかろうと、一部のFRB当局者が(金利を)引き下げたくない理由はそこにある」と指摘。「FRBが利下げしようがしまいが、どちらにしてもリスクがある」と語った。 AIを巡る楽観に押し上げられたバリュエーションへの懸念から、ここ数年好調だった銘柄の一部が売られた。 エヌビディアは3.6%安、テスラは6.6%安、ブロードコムは4.3%安。 スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「経済情勢については不確実性が大きい。AIセクターで若干の調整が見られており、市場でローテーションが起こっている」と語った。 S&P総合500種の11業種中9業種が下落し、一般消費財が2.73%安と最大の下落率を記録。情報技術が2.37%安で続いた。 市場のハイテク株離れを反映し、S&P500バリュー指数は今週これまでに約1%上昇。一方、グロース指数は0.6%下落している。 メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーは7.8%下落。ケーブル・チャンネルの配信を巡ってユーチューブTVとの対立長期化の可能性に備えていることを示唆した。 ネットワーク機器大手シスコシステムズは4.6%上昇。同社機器への堅調な需要を見込んで通期の利益と売上高の見通しを上方修正した。 メモリーデバイスメーカーのウエスタンデジタルは5.4%安、シーゲートは7%超安、サンディスクは約14%安となった。日本のキオクシア・ホールディングスの減収減益決算を受けた。 S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.8対1の比率で上回った。 米取引所の合算出来高は208億株。直近20営業日の平均は203億株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 47457 -797 -1. 48173 4823 47411 .22 .60 65 .92 3.25 .10 前営業日終値 48254 .82 ナスダック総合 22870 -536 -2. 23262 2326 22796 .36 .10 29 .65 4.27 .07 前営業日終値 23406 .46 S&P総合500種 6737. -113 -1. 6826. 6828 6724. 49 .43 66 47 .05 72 前営業日終値 6850. 92 ダウ輸送株20種 16116 -273 -1. .98 .71 67 ダウ公共株15種 1113. -8.7 -0. 45 3 78 フィラデルフィア半導体 6818. -263 -3. 74 .39 72 VIX指数 20.00 +2.4 +14 9 .22 S&P一般消費財 1891. -53. -2. 34 11 73 S&P素材 555.3 -4.1 -0. 8 9 75 S&P工業 1285. -19. -1. 96 89 52 S&P主要消費財 860.9 -0.0 0.0 2 2 0 S&P金融 880.0 -11. -1. 6 67 31 S&P不動産 257.1 -3.4 -1. 3 2 31 S&Pエネルギー 692.1 +2.1 +0. 0 5 31 S&Pヘルスケア 1778. -0.3 -0. 64 6 02 S&P通信サービス 422.4 -7.4 -1. 9 9 74 S&P情報技術 5694. -138 -2. 37 .29 37 S&P公益事業 449.5 -6.3 -1. 3 8 40 NYSE出来高 13.64 億株 シカゴ日経先物12月限 ドル建て 5015 - 大阪比 0 115 0 シカゴ日経先物12月限 円建て 5009 - 大阪比 5 120 5