いしだ壱成ら出演の舞台、公演中止を発表 劇団代表が「不適切な指導」監督降板のトラブル「演出家として責任を果たすことが難しいと判断」
俳優のいしだ壱成や仁科克基らが出演を予定していた舞台「PEACE in the Bottle」(3月20日~23日、東京・新宿シアターモリエール)の公演が中止となった。制作する「演劇集団アトリエッジ」の公式サイトで28日に発表された。理由については劇団代表に「不適切な指導」があったと説明。演出・監督を務める古新舜氏は同日に自身のX(旧ツイッター)で降板を報告した。
劇団の公式サイトで「お詫びとお知らせ」と題した文章をアップ。「三月に公演を予定しておりました『PEACE in the Bottle』ですが、この度、劇団代表である私の劇団員への不適切な指導により、演出の古新舜様が降板されると言う結論を招いてしまい、関係者の皆様には多大なご迷惑をおかけしてしまいました。劇団側で協議を重ねた結果、責任をとって、今作品の公演中止を決定いたしました」と報告。「諸々の事務処理は弁護士と相談の上、真摯に対応させて頂きます。尚、既にチケッ等、代金を入金されているお客様への返金は速やかに対応させていただきます。大変申し訳ありませんでした。演劇集団アトリエッジ主宰・奈美木映里 制作一同」と謝罪した。
同作で演出・監督を務める古新舜氏はXで「この度、私、古新舜は舞台『PEACE in the Bottle』の演出・監督を降板することを決断いたしました」と発表。「公演に向けて連日、準備を進めてまいりましたが、関係者のケアや事実確認、弁護士との協議を重ねた結果、演出家としての責任を果たすことが難しいと判断しました」とつづった。
理由を3点にまとめ「劇団代表が、劇団員に手を上げる行為を容認できないため」「運営体制に問題を感じたため」「主宰者の創作への接し方で疑問を感じたため」と説明。「舞台は多くの人が関わる共同作業です。信頼関係を築き、互いに尊重し合うことが作品の完成度を高めると考えています。しかしながら、今回の制作過程において、そのような環境を作ることが難しいと感じました。演出家として、共に作品を創る方々と良好な関係を築くことができなければ、作品をより良いものにすることはできません。そのため、この舞台を離れることを決断しました。このような結果となり、作品を愉しみにしてくださっていた出演者皆様には、大変申し訳なく思っております」と記した。
同舞台は、太平洋戦争を闘い抜いた戦艦「羽黒」での出来事を描いた物語。3月20日~23日まで、1日2公演の計8公演を予定していた。出演予定だったいしだ壱成は自身のXで中止を報告し「誠に残念ではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」と落胆。仁科克基も、自身のインスタグラムで「残念です。その一言になります。皆さんにこの作品を届けたかった。受け取って欲しかった」と悲痛。「チケット予約してくれた人、申し訳ないです!!返金対応とかはちゃんとしてくれます。宜しくお願いします」とファンに謝罪した。