Switch 2は失速したのか? 年末減速と2026年の巻き返しを読み解く #エキスパートトピ
Nintendo Switch 2は、かつての「どの店に行っても品切れ」という状況から一転し、一部の大手量販店では入荷後もしばらく在庫が残る状態が目立っています。
一方で、海外では年末商戦の売上が同時期の初代Switchを下回ったとの報告もあり。さらには、メモリ不足や価格の高騰によって本体値上げの可能性も高まっており、先行きの不透明感が増している印象も拭えません。
今後のSwitch 2を取り巻く環境は、本当に厳しいものになるのでしょうか。これまでの報道をもとに、その「少し先」の展望を探ってみましょう。
ココがポイント
Nintendo Switch 2は「年末商戦の売上が当時のNintendo Switch未満」との報道。出典:AUTOMATON 2026/1/9(金)
発売予定のSwitch/Switch2新作ゲーム33選。『ぽこ あ ポケモン』『トモダチコレクション わくわく生活』出典:ファミ通.com 2026/1/2(金)
現状発表されているラインナップはまだ少し弱い印象も受けるが、近年の任天堂は発売数ヶ月前に初報を行うことも多い。出典:IGN Japan 2025/12/29(月)
任天堂も株価暴落……2026年、PC市場を襲う「未曽有の供給ショック」とは出典:ITMedia ビジネス 2025/12/18(木)
エキスパートの補足・見解
Switch 2の販売台数が初代を下回ったのは「年末商戦」の期間のみで、発売から年末までの累計では初代を上回るペースです。年末に販売ペースが落ちた要因の一つには、供給に余裕が生まれ、品薄状態による「希少性・話題性・購買意欲」が後退したことが挙げられます。要するに急いで購入する必要がなくなり、駆け込み需要が薄れたと考えられます。
さらに初代Switchは年末が近づくタイミングで『スーパーマリオ オデッセイ』という超大型タイトルを投入しましたが、Switch 2には「ビッグネームの正当続編で、かつ専用タイトル」が欠けていました。『ポケモンレジェンズZA』は強力なタイトルではあるものの、初代Switchとのクロスタイトルです。
それでも日本では『カービィのエアライダー』が高い人気を博し、欧米と比べてハード売上の減速に一定の歯止めをかけたようです。
2026年には強力な専用タイトルがすでに予告されているほか、隠し玉の存在も予想されています。発売初年度に初代Switchを急速に過去の存在にしてしまうのは避けたい、という判断が働いたとも推測され、今後の任天堂が「本気」を出してくる可能性は高いと言えそうです。
京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、マグミクスで記事を執筆中。