佳子さま30歳に 「どうせ好きな人とは結婚できない」とつぶやいた内親王 悠仁さまを支える道と、皇室を離れる道
秋篠宮家の次女、佳子さまは、昨年12月に30歳の誕生日を迎えられた。姉の小室眞子さんも30歳で結婚していることもあり、佳子さまの「お相手」をめぐる報道も相次いでいる。その一方で、皇室は少子高齢化が進んでおり、女性皇族が結婚後も皇室に残ることなどについて政府で議論が続いている。結婚のタイミングで人生が大きく左右影響する制度であるだけに、両陛下の長女の愛子さまや佳子さまなど、未婚の女性皇族に注目が集まっている。
【写真】「ふんわり」の手先まで優美なポージング!紅葉に映える佳子さま
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「ここ(皇室)にいる限り、どうせ好きな人とは結婚を出来ないと思っている」
「皇室から出たい。出るためには、結婚しかない」
秋篠宮家の次女、佳子さまが周囲にこう語っていたのは、姉の眞子さんの結婚問題が続いていたころだった。
秋篠宮家の事情に詳しい人物は、こう話す。
「佳子さまは、かなり早い時期から皇室を出て、民間の世界で生きていきたいというお考えを持っておられたようです。皇室を出る手段のひとつが結婚だと考えていらっしゃったのでしょう」
しかし、眞子さんが結婚して渡米した後、佳子さまが担う公務や祭祀は増え、天皇、皇后両陛下を支える若い世代の皇族としての存在感は高まる一方だ。
その一方で、佳子さまの結婚の「お相手」についての報道も増えた。今年の春に長男の悠仁さまの成年の儀式が済んだタイミングで、佳子さまの婚約の話が進むのではないか――そんな噂もささやかれている。
それが皇族おひとりの話にとどまらないのは、佳子さまのご結婚が、皇族が減り続けている皇室の問題に絡んでいるからだ。
「女性皇族が結婚年齢に近づいている」と首相
昨年11月に三笠宮妃の百合子さまが亡くなったことで、皇室は天皇陛下と上皇さま、そして皇族方を合わせて16人となった。40代以下の未婚の皇族6人のうち、男性は秋篠宮家の悠仁さまだけだ。
いまの皇室典範では、女性皇族は民間人と結婚すれば皇室を離れると定められている。仮に女性皇族5人が結婚によって皇室を離れるとなると、悠仁さまを除く「若い」皇族は59歳の秋篠宮さまと58歳の紀子さまとなり、極端な高齢化も進むことになる。
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政府の有識者会議は2021年の報告書で、皇族数の確保のために「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する」「旧宮家の男系男子が養子として皇族に復帰する」の2案を示した。
これを受けて昨年5月から与野党で協議がスタート。秋には衆参両院の議長が、女性皇族が結婚後も皇室に残る案について各党でおおむね共通認識が得られた、とする中間報告をまとめた。昨年12月には、衆院議長らが今年夏の参院選前までに結論を出す必要があるとの認識を示したと報じられたものの、先は見えない。
そもそも「女性宮家」の創設を視野にいれた議論が本格的にスタートしたのは11年、野田佳彦政権のときだ。当時の宮内庁の羽毛田信吾長官が野田首相に面会し、「皇族の減少が緊急性の高い課題」と進言。首相も「女性皇族が結婚年齢に近づいている」と会見で説明して議論が本格的にスタートしたが、10年以上が経っても具体的な「成果」はない状態だ。
29歳の誕生日に公表された写真。佳子さまは、2024年の秋の園遊会と同じ、「藍白」色の友禅染の着物をお召し=2023年12月、宮内庁提供「皇室はやせ細ってしまった」
皇室をめぐる議論が始まったときに、高校2年生で16歳だった佳子さまは30歳になり、小学4年生で8歳だった愛子さまは23歳の誕生日を迎えた。
皇室制度史や儀式に詳しい京都産業大の所功・名誉教授は、21年に開かれた「安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議」のヒアリングの場で、女性皇族の結婚後の身分の確保の重要性について意見を述べている。
「手をこまねいている間に、皇室はどんどんやせ細ってしまった」
と、所さんは現状を心配する。
「宮家の存続」と「結婚」をめぐっては、こんな話も聞こえてきていた。