《“存在しない学科”と指摘続出》参政党さや氏 演説で「大阪芸大のピアノ科の募集ゼロ」と訴えも物議…問い合わせに本人が寄せた「回答」

「みんな音楽ができなくなっちゃっているんですよ。楽器も買えない。ピアノも買えない。親がこんなお金にならない仕事は、子供にさせられないからですよ。でも音楽はやっぱり人々の心を救うものだと、私は思うので……」 こう涙ながらに訴えたのは、7月20日投開票の参院選に東京選挙区から立候補している参政党・さや氏(43)。この発言は、公示日前日の7月2日に東京・新宿の歌舞伎町にて行われた、街頭演説でのものだ。 演説終盤、元ジャズシンガーとして活動していた経験を踏まえ、新型コロナ禍でライブハウスが潰れていったことを目の当たりにしたことを説明。この前日に“saya”としてのラストライブを終えたことを明かし、「音楽や文化も含めて日本の宝、これを守っていかないといけないと昨日改めて思いました」と感極まりながら語り、こう続けたのだ。 しかし、その前に行われた“ある発言”が物議を醸している。それは“大阪芸術大学がピアノ科の学生を募集したら、誰も来なかった”という趣旨で行われた、さや氏による以下の発言だ。 「大阪芸大のピアノ科の募集したら、来たのはゼロだったんですよ。誰も来なかったんですって。大阪芸大ですよ。バイオリン、弦楽器の人もゼロ」 そして、冒頭のように続けたさや氏。文化の未来を憂う演説なのだが、X上ではこんな指摘があがっている。 《大阪芸大にピアノ科ないで もし演奏学科のことを言ってるとして、ピアノとバイオリンの受験生ゼロていつのこと?又聞きレベルで適当なこというなよ。貧困問題と日本の文化と、西洋楽器、の話しをめちゃくちゃに結びつけるな。》 《大阪芸大には、そもそもピアノ科ありません》 《大阪芸大を国公立と勘違いしてる? ピアノやりたくて大芸行く子の方が少ないと思うし関西圏で音楽ガチ勢がいく大学って京都芸大か大阪音大か相愛やろ》 というのも、大阪芸術大学の公式HPを見ると、音楽関連の主な学科は「音楽学科」「演奏学科 クラシック」「演奏学科 ポピュラー音楽コース」の3つと紹介されており、さや氏が言及した「ピアノ科」は見当たらないのだ。ただ、「演奏学科 クラシック」の中に「ピアノコース」はあり、同大公式HPに掲載されている令和7年度の入試データを見ると、総合型選抜入学試験(1期、2期)の出願者数は確かに0と記載されている。とはいえ、一般選抜入学試験(2期)専門試験方式などの出願数は1と記載されており、完全に「0」とは言えない。 また、演説のなかで「バイオリン、弦楽器の人もゼロ」と説明していたが、演奏学科のなかに「弦楽器」「バイオリン科」はなく、「管弦打コース」はあった。なお、「管弦打コース」の令和7年度の出願者数はゼロではなかった。 さや氏がいつのデータをもとに、募集人数がゼロとしたのかは定かではないが、ピアノ科が存在しないのは事実。そこで、本誌が書面を通して、「大阪芸術大学のピアノ科やバイオリン科が存在しない」という発言の真偽を参政党に質問をしたところ、さや氏から以下の回答が寄せられた。 《お問い合わせ頂きした発言は、大阪芸術大学(「大阪芸大」といいます)の教授の方のお話を、友人から伝え聞いた内容に基づくものです。確かに、大阪芸大に「ピアノ科」はございませんが、演奏学科に「ピアノコース」はございます。私は、そちらを指して発言を致しました。ご指摘の発言は、「ピアノコース」に訂正致します。 次に、確かに募集における「弦楽器」はゼロではありませんが、「バイオリン」はゼロであったと聞いております。私の演説の中でも「弦楽器」と発言した後「バイオリン」と言い直しておりまして、また、「バイオリン」も広くは「弦楽器」の一つですので、こちらの訂正は不要と考えております》 また、回答末尾には《初めての17日という長期の選挙戦を有権者、支持者、党員の皆さまの厚いご支援のもと、政治的主張や政策、思いを伝えるため全力で活動しており、日々正確な発言を心がけておりますが訂正を要することもあるかと思います。この度のご指摘には感謝致しております》とも記されていた。

女性自身
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