たぶん日本唯一のコシャリ屋「コーピー」に行って、食事よりも脳裏に焼き付いたもの。独特すぎるオリジナルソング…

5万円旅で頻繁に海外に出かける当編集部のGO羽鳥によると、エジプトの国民食「コシャリ」は海外グルメでも屈指の美味しさで、彼自身「大好き!」と断言している。

そのコシャリとやらを食べてみたいのだが、エジプトか~……。おいそれと行ける場所じゃないなあ。が! 幸いなことに、たぶん日本で唯一の専門店「コシャリ屋 コーピー」が東京・錦糸町にあることを知った。実際にお店に行ったら、食事よりも店内でループ再生されているオリジナルソングが頭を離れなくなってしまった!?

・コシャリの専門店

お店はJR錦糸町駅の南口から徒歩約5分。大通りから1本路地を入った建物の2階にある。のちほど調べたところ「アーバン合同会社」が運営を行っており、同じ建物の上階にシーシャ専門店。それから千駄ヶ谷で中近東レストランを系列店として営業している。

羽鳥が好きだとは聞いていたけど、そもそも私(佐藤)はコシャリがどんなものかを理解していなかった。にも関わらず食べに来てしまった。

そんな私のようなズブの素人にもわかりやすいように、メニューには漫画で解説が載っていた。

ほほ~、ピビンバ的な混ぜご飯だと思えば良いのかもしれないな。

基本となるのは、トマトソース付きのコシャリ(税込660円)。別料金で大盛やソースの追加も可能だ。

基本のコシャリに野菜・肉・魚・チーズ・卵などのトッピングを追加して、自分流にアレンジしていくものらしい。

食べる時には卓上の2種のソースを足して、味変を楽しむようだ。酸味のソースは「ダッア」、辛味のソースが「シャッタ」という。

・日本人向け

注文したのは、ラクダの「コフタコシャリ」(税込1430円)。「コフタ」とは挽肉を棒状にしてグリルしたもので、ハンバーグと考えればわかりやすいだろう。

ご飯の上に乗っているのはフライドオニオン・マカロニ・スパゲティ・レンズ豆・ひよこ豆といったところだろうか。はたして、これらの食材がどんな味を織りなすのだろうか?

先ほどの漫画にならってまずトマトソースを投下。加減がわからないので、3分の1ほど流してみた。

コレを混ぜ混ぜするわけね。ソースが全体に馴染むようにじっくり混ぜます。

食べてみると……、なるほど! カンタンにいえばトマト味の混ぜご飯だな。全体的にもっちりとした食感の中で、時々感じるフライドオニオンのサクっとした歯ざわりが心地よい。フライドオニオンを増量しておけばよかった

ひと口食べた段階で酸味と辛味が欲しくなった。だからダッアとシャッタが置いてあるのね。残りのトマトソースと酸味と辛味をさらに加えて……。

さらに混ぜ合わせて改めて食べてみると、美味さ倍増。これがコシャリというヤツか~

率直な印象としては、たぶん本場の味はもっとクセがあって、酸味・辛味・香味が強いはず。これは日本向けにローカライズした味な気がする。でも美味しい、こういうお店はもっと身近にあってもいいなあ。

初めて食べるラクダのコフタは、思ったほどクセはない。勝手に馬肉に近い味を想像していたけど、むしろ牛に近い。肉感が強く、意外とサッパリ。

・耳を離れない

初めてのコシャリ体験、味もさることながら、私の脳裏に焼き付いたものは全然別のものだった。それは……。

店内でループ再生されている、オリジナルソングである。これがめちゃくちゃ味のある曲で、1度聞いたら耳を離れないのですよ! しかもなんか聞いていたい感じの曲なんだよね~。

私と同じく、曲が気になったお客さんがスタッフに「これ、歌ってらっしゃるんですか?」と質問していた、どうやら以前いたバイトの方が作った曲らしい。曲としての完成度が異様に高く、歌詞が面白い。しかも1曲だけじゃなくて、4~5曲がループしている。やはりいずれも完成度が高い。

「昼メシど~き~、腹が減る~♪ コシャリ屋コーピー、ナニ食べる~♪」

お店を訪ねた際は、ぜひBGMに耳を傾けて欲しい。きっと頭に焼き付いて、夜寝るときに脳内再生され続けるはずだから。

・今回訪問した店舗の情報

店名 コシャリ屋コーピー 住所 東京都墨田区江東橋4-20-13 山田ビル2F 時間 11:30~15:00 17:00~22:00 定休日 年末年始

参考リンク:コシャリ屋コーピー 執筆:佐藤英典 Photo:Rocketnews24

▼ぜひ聞いてください。コーピーのオリジナルソング。6曲もあります

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