「いじめられている党同士、頑張ろう」参政・神谷氏、独AfD幹部と反グローバリズム共鳴

街頭演説する参政党の神谷宗幣代表=10月30日午後、東京都千代田区(奥原慎平撮影)

参政党の神谷宗幣代表は30日、東京都内で街頭演説し、ドイツのための選択肢(AfD)のティノ・クルパラ共同代表と前日に会食したことを明らかにした。別れ際に「いじめられている党同士、頑張ろうね」と言葉を交わし、「日本とドイツの架け橋になろう」と話したという。神谷氏は脱炭素政策やウクライナへの資金支援に疑問を呈し、参政党が掲げる「反グローバリズム」の立場から国民生活を優先するよう訴えた。

AfD共同代表と「すっかり友達」

神谷氏は、クルパラ氏との会食について「もうすっかり友達になっちゃいました」と紹介。「お互い、どこの党とも連携できないと思うけど、それぞれの党で強くなって頑張ろう」と語り合ったという。

神谷氏は2025年8月に日本でクルパラ氏と面会。今年9月にはドイツで再会し、移民問題やエネルギー、外交などをテーマに約2時間半にわたり意見交換した。

AfDは移民受け入れに厳しい姿勢を掲げ、ドイツの他の主要政党は原則として協力を拒む「防火壁」と呼ばれる対応を取っている。神谷氏は参政党を取り巻く状況を「包囲網」、AfDの状況を「防火壁」と表現し、「われわれよりも3倍ぐらい高い」と述べた。

脱炭素政策「エリートが決めた」

神谷氏は、クルパラ氏との会話で脱炭素政策が話題になったと紹介。「なぜ気候変動の原因が二酸化炭素だと決まっているのか」と疑問を呈し、「エリートが決めたんですよ、二酸化炭素を減らすと」と主張した。

2050年のカーボンニュートラル実現に必要な費用を問題視し、「バブルでお金がジャブジャブあって、みんなが踊っているんだったら、それは格好つけて決めます。結構ですよ。でも今、そういう状況じゃない」と述べた。

ウクライナ支援「国会にかけず」

ロシアの侵攻に直面するウクライナへの資金提供については一定の理解を示しつつ、「一般国民は、ウクライナに出すお金よりも、庶民の暮らしを何とかしてくれと言っている」と主張。能登半島地震などの被災者にも触れ、「自国民が困っているんだったら、そこをちゃんとやりましょうよ」と訴えた。

政府が国際会議などで支援を表明することについても「国会にかけずに決めてくるわけですよ。おかしい」と批判した。

東大の留学生受け入れ制限を提案

外国人留学生の受け入れ制限にも言及。東京大を例に「なんで外国人のために東大を運営しないといけないんですか」と述べ、「東大生の5%までしか留学生を入れませんとかにしたらいいんじゃないですか」と提案した。

東大によると、2025年5月1日時点の外国人留学生は5234人で、全学生2万9577人の約17.7%を占める。

男尊女卑のレッテルに反論

神谷氏は、乳幼児を育てる母親の就労を巡る自身の主張への批判にも反論。「0歳から3歳ぐらいのお子さんがいる家庭で、お母さんと子供がいる時間を増やしてあげたいと言っている」と説明しつつ、「『お母さんは働くな』『女性が働いてはいけない』などと言っているのではない」と強調した。

神谷氏は、昨年7月の参院選で女性の社会進出を重視する政策について「働け、働けとやり過ぎだ」と批判し、議論を呼んだ。この日の演説では「専業主婦も、キャリアウーマンも、政治家も目指せる。いろいろな選択肢がある社会にしましょうとずっと言っている」と述べ、「参政党は男尊女卑で、古い昭和の考え方だというレッテルはやめてください」と訴えた。(奥原慎平)

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