米財務長官、トランプ氏と中国国家主席の協議「承知せず」
4月27日、ベッセント米財務長官は中国との関税交渉が進行中とするトランプ大統領の主張を支持せず、同大統領が中国の習近平国家主席と協議したかどうかは承知していないと述べた。写真は10日、カリフォルニア州オークランドの港で撮影(2205年 ロイター/Carlos Barria)
[27日 ロイター] - ベッセント米財務長官は27日、中国との関税交渉が進行中とするトランプ大統領の主張を支持せず、同大統領が中国の習近平国家主席と協議したかどうかは承知していないと述べた。
トランプ氏は25日公開のインタビューで、中国との関税交渉が進行中で、習氏から電話があったと主張した。一方、中国はいかなる通商協議も行われていないと否定した。 もっと見る
ベッセント氏はABCの番組で、ワシントンで先週開かれた国際通貨基金(IMF)会合の合間に中国当局者とやり取りしたと明かしたが、「金融安定や世界経済の早期警戒といった伝統的な事柄」に関するものだったと述べた。
その上で「トランプ大統領が習氏と対話したかどうかは承知していない」とし、「両氏が非常に良好な関係を持ち、互いに深く尊敬していることは知っている」と語った。
中国が協議を否定している理由を問われると、「彼らは異なる聴衆にアピールしているのだろう」と述べた。
中国との合意の時期については明言せず、貿易協定には数カ月かかる可能性があるが、緊張緩和や原則合意はより早期の達成が可能で、関税が最大の水準に戻るのを防ぐことができるとの見方を示した。
一方、ロリンズ農務長官は27日、CNNのインタビューで、関税を巡り中国と毎日協議していると述べた。ただ、詳細には触れなかった。
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