「ながらスマホ」や逆走…事故多発の交差点で“違反自転車”取り締まりに密着…新たに反則金も(日テレNEWS NNN)

自転車の事故が多発する交差点で取材班が目撃したのは「ながらスマホ」や「逆走」など、2026年から反則金が科される交通違反の数々。警視庁による“違反自転車”の取り締まりに密着すると「信号無視」や「酒気帯び運転」など悪質な交通違反の実態も…。

11日の「気になる!」は、違反自転車を取り締まる警視庁に密着。悪質な実態をカメラがとらえました。 毎年7万件近く発生している自転車の事故。※2020年以降 5月20日、向かったのは、事故が多発している東京・世田谷区の交差点。 気になる!班 「人の中をかき分けるように自転車が次々と進んでいきます」 中には・・・ 「スマートフォンをいじりながら自転車に乗っています」 事故が絶えず、禁止行為となっている「ながらスマホ」。さらに… 「こちらの男性が逆走しています。危ないです」 「男性が2人乗りしています」 逆走や2人乗りなど、あらゆる違反に、2026年から車などと同じく反則金が科されます。※16歳以上対象(2026年~)警察庁より

東京・品川区のJR五反田駅周辺では… 警察官 「車両用の信号赤だったじゃないですか。しっかり見ていました?」 事故を未然に防ぐため、警視庁が違反自転車などの取り締まりを実施。歩行者が交差点を横断中には… 「赤信号です、止まって下さい」 警告に従わず通過する自転車が。 「今、信号見ていました?」 男性 「見ていました、青いので」 警察官 「こっちの信号、見ていました?車両用の信号」 男性 「車両用の信号赤でした」 歩行者用信号は確かに青でしたが、自転車が守らなければいけない車両用の信号は赤。信号無視をしていたのです。 警察官 「歩行者用の信号が青だから行っていいものだと思っていた?」 男性 「そうですね、完全に認識違いです」 警察官 「自転車は法律上軽車両なので」 男性 「教習所で自転車のルール習わない。それを言われても『そうなんだ』って」 「自転車の交通ルールを知らなかった」と説明しますが・・・ 警察官 「免許更新すると冊子をもらうんですけど、それにちゃんと書いてある」 「お渡しする紙がこの赤い紙、交通切符と呼ばれるものになります」 重大な違反に交付される"赤切符"。罰金が科される可能性が高く、後日出頭することになりました。 夜になると、悪質な違反が目立ちます。カメラが捉えたのは、スマホを持ちながら運転する男性。渡ろうとする交差点の信号は「赤」。 気になる!班 「信号無視しています。危ない!危ない!」


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警視庁が重点的に行っていたのが… 警察官 「お酒飲んでないか、確認いいですか」 自転車や電動キックボードなどの飲酒運転の取り締まりです。酩酊状態での運転に加え、酒気帯び運転も2024年から罰則の対象となりました。すると、午後11時前。 気になる!班 「男性が一人、警察官に連れていかれて、これから飲酒検査が行われます」 居酒屋を出た直後、自転車に乗ったという50代の男性。 警察官 「お酒飲んで運転しちゃいけないって分かっていました?」 男性(50代) 「はい」 警察官 「どんなお酒飲みましたか」 男性(50代) 「ビール」 警察官 「ビールだけでよろしいですか」 男性(50代) 「はい」 警察官 「どのくらい飲みましたか」 男性(50代) 「2杯くらいです」

呼気に含まれるアルコール濃度を調べると… 警察官 「だいぶ飲んでいるね、0.57(mg/L)」 男性(50代) 「はい」 酒気帯び運転の基準値の4倍ほど。※酒気帯び運転 基準値0.15mg/L~ ビール2杯では考えにくい高さのため、交番で取り調べを受けることに。 警察官 「中ジョッキ2杯だけですか、本当に」 男性(50代) 「はい」 警察官 「うーん0.57(mg/L)だもんなぁ…アルコールの数値が結構高く出ているんですよ。2杯だけですかね、本当に。大丈夫ですか」 男性(50代) 「はい」 "飲んだのはビール2杯だけ"と答え続けますが… 警察官 「乗ってはいけないものじゃないですか、お酒を飲んで。それなのにどうして?」 男性(50代) 「あまりよく考えていない。悪い意識がなかった」

そもそも「悪い意識がなかった」という発言に… 警察官 「分かってないでしょ、事の重大性が!分かってないでしょ!」 男性(50代) 「分かっています」 警察官 「飲酒運転をした人が亡くなったり、事故を起こしたり、そういうことが後を絶たないんですよ」 「だから私たち取り締まりしています。そういうこと分かっていますか?」 男性(50代) 「はい」 警察官 「大丈夫ですか本当に、反省しています?」 男性(50代) 「はい」 警察官 「飲酒運転しているんですよ?」 男性(50代) 「はい」 取り調べは2時間半以上におよび、飲酒運転については認めていた男性。しかし、取材班が話を聞くと… 気になる!班 「実際に酒を飲んで運転した?」 男性(50代) 「いや、飲んでない」 気になる!班 「普通に運転していた?」 男性(50代) 「はい、なんで止められたのか分からないです」 気になる!班 「"反省している"と言っていたと思うが」 男性(50代) 「そう言わないと帰してくれなかったんで」

後日、男性は出頭し、"ビール2杯とハイボール1缶を飲んだ"と供述したということです。※警視庁より 警視庁・大崎署 原 直隆 交通課長 「電動モビリティーや自転車を運転する方には、車両を運転しているということをしっかりと自覚していただき、悲惨な交通事故が起きないよう、引き続き交通指導取り締まりを行っていきます」 (6月11日放送「news every.」より)

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