米下院議長、連邦地裁「排除」可能と警告 相次ぐ差し止め命令受け
3月25日、米政権がトランプ大統領の政策を差し止める判事を「アクティビスト」と批判する中、共和党のジョンソン下院議長(写真)は連邦司法制度に対する議会の権限には連邦地裁全体を排除することも含まれると警告した。米議会で2月撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[ワシントン 25日 ロイター] - 米政権がトランプ大統領の政策を差し止める判事を「アクティビスト」と批判する中、共和党のジョンソン下院議長は25日、連邦司法制度に対する議会の権限には連邦地裁全体を排除することも含まれると警告した。
政権の政策を巡り連邦判事が全国的な差し止め命令を出し、トランプ氏の取り組みが妨げられているのは「危険な傾向」の一部だとし、「大統領が行っていること、米国民が投票したことを差し止められると判事が考えるのは三権分立に反する」と記者団に述べた。
ジョンソン氏によると、下院司法委員会は来週、こうした「乱用」に焦点を当てる公聴会を開くほか、連邦地裁が政権の政策を全米で差し止める命令を出すことを防ぐ法案をこのほど前進させたという。
同氏は「(議会には)連邦裁判所に対する権限がある。連邦地裁を排除することができる。予算や裁判所などに対する権限がある」とし、「議会は行動する」と述べた。
同氏はその後、自身の発言は脅しではなく、議会には裁判所に対する広範な権限があると説明するためだったと釈明した。
民主党上院トップのシューマー院内総務は「裁判所への資金を打ち切るなど考えるだけでも言語道断だ」と批判した。
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Nate Raymond reports on the federal judiciary and litigation. He can be reached at [email protected].