iOS 18.3の新機能をご紹介:何ができてどう変わるのか?
AppleがiOS 18.2をリリースした際、特にApple Intelligenceに対応するiPhoneは話題を集めました。
このアップデートでは、Image PlaygroundやGenmojiを含む専用の画像生成機能、AIで強化されたメール体験、そしてデフォルトアプリに対するより詳細なコントロール機能が強化されました。
そして今回、iPhone向けの次のアップデートであるiOS 18.3がはじめて公開されました。
AppleはiOS 18.3の最初のベータ版を開発者向けに公開しましたが、実際には開発者限定というわけではないため、iOSベータ版に興味がある人なら誰でも新機能を試すことができます。
しかしながら、新しい機能はあまり多くありません。
この最初のベータ版を見る限り、iOS 18.3は機能が豊富なアップデートというよりは、iPhoneにいくつかの小さな変更とバグ修正を行なうアップデートのようです。
たとえば、Siriに関する大きな変更はおそらくiOS 18.4で提供されるでしょう。
とはいえ、Appleは今後のiOS 18.3のベータ版アップデートで、さらなる機能や変更を追加する可能性があります。
今回は、最初の開発者向けベータ版をもとに判明している内容をご紹介します。
ホームアプリでロボット掃除機をサポート
現在、AppleのHomeアプリはロボット掃除機をサポートしていませんが、近日中に対応する予定です。
同社は6月にiOS 18の一部としてサポートを発表しましたが、そのあとリリースを延期しました。
正式にはロボット掃除機のサポートは遅れていますが、『MacRumors』の寄稿者であるAaron Perrisは、iOS 18.3ベータ1にロボット掃除機をサポートするコードを発見しました。
It appears that iOS 18.3 beta 1 adds support for Robot Vacuums in the Home app pic.twitter.com/8hZcj21GEk
— Aaron (@aaronp613) December 16, 2024
現在、AppleはiOS 18でのロボット掃除機サポートについて以下のように述べており、これはまだアップデートで提供される予定だとしています。
Homeアプリは現在、ロボット掃除機の基本的な機能をサポートしています。
これには、電源管理、清掃モード、掃除、モップ、充電状況などが含まれます。ロボット掃除機は自動化やシーンにも組み込むことができ、Siriのリクエストにも応えることができます。
つまり、掃除のルーチンにロボット掃除機を追加したり、Siriにリビングルームのスポット清掃を頼んだりできるようになります。
AI画像生成にフィードバックを与える
AI画像生成が改善する一因は、ユーザーのフィードバックです。
モデルが画像を生成し、ユーザーがその画像に何か問題があったとフィードバックした場合、そのフィードバックを学習の一部として取り入れ、時間が経つにつれて期待に近い結果を返すことができるようになります。
iOS 18.3では、AppleがImage PlaygroundとGenmojiの両方で画像生成に対して「グッド(親指を上げた手)」と「バッド(親指を下げた手)」のオプションを追加しました。
ベータ版を使用すると、生成された画像や絵文字が正しいか、それとも期待にそぐわなかったかをiOSにすばやく伝えるオプションが利用できます。
Screenshot: YouTubeカメラのコントロール設定アイコンにダークモードオプションが追加
これは些細な変更ですが、細かい部分にこだわる人にはうれしい改善です。
iPhone 16シリーズでは、カメラコントロールボタンの設定アイコンにダークモードのオプションが追加されました。
iOS 18.2以前のアクセシビリティ設定では、このアイコンはライトモードでもダークモードでも明るいままで、システムテーマに応じて調整されるほかのアイコンとは一致していませんでした。
Screenshot: YouTubeバグの修正
iOS 18.3の開発者向けベータ版では、以前のiOSバージョンで発生していたバグに対する2つの修正が追加されました。
1つ目はGenmojiに関するもので、ほかの人を先に選択しないとユーザーがカスタマイズしたGenmojiが生成されないという問題が改善されました。
もう1つはWriting Toolsに関するバグの修正です。
Writing Tools APIを使用するサードパーティ製アプリでは、ファーストレスポンダーがUIViewでない場合、インライン入力ができないという問題がありましたが、その問題が解消されました。(これは開発者向けの修正です。)
GenmojiがmacOS 15.3 に登場
これはiPhoneには関係ありませんが、もしMacをお持ちであれば、AppleがmacOS 15.3でGenmojiのサポートを導入することに留意してください。
GenmojiはおそらくApple Intelligenceの機能のなかで私の一番お気に入りです。
私は、Image Playgroundで生成された画像を何かに使うことは絶対にありませんが、会話の一部にリアクションするためにカスタム絵文字を生成することは楽しんでいます。
AppleはまだImage PlaygroundをMacに導入していませんが、それでも問題ありません。
Genmojiのサポートがあれば、それだけで十分です。
iOS 18.3のインストール方法
繰り返しになりますが、iOS 18.3は現在ベータ版(開発者向けベータ版)であり、無計画にインストールすべきではありません。
現時点では、このベータ版は実際には開発者が新しいOSで自分のアプリをテストし、見つかったバグをAppleに報告するためのものです。
そのため、一般的な使用は想定されておらず、個人のデバイスにダウンロードすると予期しない影響が生じる可能性があります。
もしそのリスクを承知のうえで問題ないのであれば(重要なデータは必ずバックアップしておいてください)、現在iOS 18.3をインストールするのは非常に簡単です。
iOS 18に対応したiPhoneがあればインストールできます。
まず、このiPhoneでApple IDを使ってdeveloper.apple.comにサインインしてください。
次に、設定 > 一般 > ソフトウェアアップデートに進んでください。
ここから「ベータ・アップデート」をタップし、次に「iOS 18 Developer Beta」を選択してください。
「戻る」をタップし、しばらくすると「iOS 18.3 Beta」が表示されるはずです。
画面の指示に従って、ソフトウェアをiPhoneにダウンロードしてインストールしてください。