韓国検察の控訴放棄で7000億ウォン超の開発利益はそのまま大庄洞一味の懐へ…城南市「損害賠償訴訟を起こす」

 【TV朝鮮】(アンカー)

 韓国検察が、京畿道城南市大庄洞の土地開発を巡る背任事件で起訴された火天大有資産管理の大株主・金万培(キム・マンベ)被告など民間関係者の一審判決について控訴を放棄したことにより、犯罪による7000億ウォン(約740億円)超の収益を取り戻すのは困難になりました。城南市は直ちに「大庄洞一味」に損害賠償を請求すると言っていますが、大庄洞ではどのような雰囲気なのか、イ・ナラ記者がお伝えします。

【表】大庄洞一味が検察の控訴放棄で事実上無罪になった理由

 (記者リポート)

 城南市盆唐区大庄洞にある大規模マンションです。

 2019年に周辺より高い価格で分譲されて物議を醸しました。

 (近隣の不動産店)

 「売れない物件もありました。分譲価格が高いから」

 火天大有資産管理などは、ここ大庄洞の共同住宅用地の40%、サッカー場20面分の広さの宅地を開発しました。

 検察は、火天大有資産管理が宅地を安く購入し、マンションの鑑定評価額を釣り上げるという方法で7800億ウォン(約820億円)台の不当な収益を挙げたとみています。

 一審は先月、この金額の6%に当たる473億ウォン(約50億円)だけを追徴金と認定しましたが、検察の控訴放棄により、あとの7000億ウォン台の開発利益は金万培被告ら民間業者が手にする可能性が高くなりました。

 同マンションを購入して入居した住民たちや、開発前から住んでいた住民たちは怒りを爆発させています。

 (大庄洞のマンション入居者)

 「何かがおかしいよ。できるはずのことをしてくれなかったんじゃないか。検察は口先だけで、一体何をしているんだ」

 (開発前からの大庄洞の住民)

 「むなしいですね。何か盗まれたような気分。または誰かにだまされたような気分です」

 城南市では大庄洞の民間業者を相手取り民事訴訟を起こすと表明しました。

 (申相珍〈シン・サンジン〉城南市長)

 「損害賠償請求の民事訴訟を進める計画です。市民が損害を賠償してもらえないという問題について、私たちは強く抗議し…」

 また、検察が控訴を放棄する過程で職権乱用や圧力などはなかったのか解明できるよう、あらゆる後続措置を取るとも述べました。TV朝鮮、イ・ナラがお伝えしました。

(2025年11月10日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>

関連記事: