ビットコイン、11万2000ドル超えまで反発──金と銀は急落(CoinDesk JAPAN)
ビットコイン(BTC)は10月21日、買いを集めている一方、記録的な高騰を続けていた貴金属は大きく反落している。 金は5%安の4130ドルとなり、数年ぶりの大幅な日次下落幅を記録した。銀も8%近く急落した。これらの貴金属は、各国中央銀行が金融緩和モードに移行したこと、米国と中国の間の貿易摩擦、および金融システムにおける流動性と信用のストレスの兆候に後押しされ、過去数カ月間で高騰していた。 しかし、ビットコインの強気筋にとっては残念なことに、こうした要因は世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインにはほとんど追い風とならず、ビットコインは数回の短期間の例外を除き、数カ月間狭いレンジ相場に留まったままだった。 しかし、少なくとも現時点では金属が不人気となったため、資金はビットコインに流入している。ビットコインは数時間前に10万8000ドルを下回った後、11万2700ドルまで反発した。 イーサリアム(ETH)も夜間の下落を相殺し、4000ドルを超えて反発した。 ヘッジファンド、レッカー・キャピタル(Lekker Capital)の創設者クイン・トンプソン(Quinn Thomson)氏は、先週、ビットコインが金の高騰に追いつくだろうと述べた。 バイトツリー(ByteTree)のCIO、チャーリー・モリス(Charlie Morris)氏もまた、金が調整局面に入る時にビットコインの上昇局面が訪れると主張した。 暗号資産(仮想通貨)関連株、特に現在、その多くがAIインフラへの賭けとして取引されているビットコインマイナー株は10月21日、ほとんどが下落している。 IREN、ハットエイト(Hut 8)、およびビットファームズ(Bitfarms)は3%〜4%下落。ステーブルコイン発行企業のサークル(Circle)は1.2%下落し、暗号資産取引所コインベース(Coinbase)は0.5%下落している。マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のストラテジー(Strategy)は、1.7%の上昇を維持している。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:10月21日のビットコインの値動き(CoinDesk)|原文:Bitcoin Catches Bid, Jumping Above $112K as Gold and Silver Plunge
CoinDesk Japan 編集部