パット修正の神谷桃歌と恐怖克服の常文恵が3位発進! リランキング突破の条件と初日の躍進【国内女子ツアー】

ニチレイレディス初日、現在リランキングで40位圏外に位置している神谷桃歌と常文恵の2名が、首位と3打差の3位タイと好発進を見せた。今大会で上位に入れば、中盤戦の出場権獲得に向けて大幅なジャンプアップとなる可能性がある。

QTランク2位の資格で前半戦に出場しながらも、暫定リランキングは45位と、中盤戦のフル出場に向けて、あと少し順位を上げておきたい神谷桃歌。出だしの10番(パー5)で3打目を3メートルに寄せてバーディを奪取すると、続く11番(パー3)では6番ユーティリティで3メートルにつけ、さらに次ホールでも5番ユーティリティで6メートルのパットを沈め、見事な3連続バーディで最高のスタートを切った。

神谷はフェアウェイキープ率63.3%(79位)やパーオン率57.8%(79位)といったショットの安定性に課題を残しており、それが平均ストローク74.1(78位)という数字にも表れていた。また、平均パット数1.86(67位)と、グリーン上でもスコアを伸ばしきれない展開が続いていた。

しかし、この驚異の8バーディを支えたのは、劇的なパッティングの修正であった。先週の「サントリーレディス」ではパターが不調であったが、練習中にキャディのアドバイスや動画での客観的な確認により、フェースが左を向いている癖に気づいたという。アライメントを見直したことで、この日は5メートル前後の入れたい距離がしっかりと決まるようになり、この日のパット数は27打(全体18位タイ)と、見違えるような数字をマークした。

「リランキングのことは気にせず、楽しくプレーすることだけを意識した」と語る通り、プレッシャーをはねのけて自身のプレーに集中できたことが好スコアの最大の要因である。

神谷桃歌

常文恵:アイアンの恐怖心を克服し、精度の高いショットでチャンスを量産

昨年まではステップ・アップ・ツアーを主戦場としていたが、今季はQTランク10位の資格でレギュラーツアーに参戦している常文恵。開幕からずっと、パー3になると極度の緊張からシャンクのようなミスが出てしまう状態が続いていた。それは「パー3平均スコア」が3.5000で93位(規定数を満たしている選手で最下位)というスタッツからもうかがえる。しかし、スウィングのタイミングを少しゆっくりにする調整を行い、今大会の初日はついに大きなミスが出ず、4つあるパー3のうち3つでパー、残り1つでバーディを奪い無事に乗り切った。

また特筆すべきはドライビングディスタンス平均252ヤード(9位)という圧倒的な飛距離である。しかしその反面、パーオン率は55.9%(88位)、平均パット数1.91(90位)に沈んでおり、極度の緊張からくるアイアンショットの乱れがスコアメイクの大きな足かせとなっていたことがデータからもわかる。

しかし、キレを取り戻した今大会初日のショットは冴え渡った。1番のパー5では80ヤードから、3番では90ヤード(50度ウェッジ使用)からそれぞれ2〜3ヤードにピタリと寄せるなど、バーディチャンスのほとんどが3ヤード以内という精度の高さを見せつけた。リランキングや順位を過度に意識しすぎず、「右ピンで横に池がある」といった具体的な状況を想像するハーフショット練習を取り入れ、目の前の一打に集中するプレースタイルが功を奏している。

常文恵

リランキング大逆転なるか? 突破に向けたボーダーラインと条件

今大会は、中盤戦の出場権をかけた第1回リランキング確定に向けて極めて重要な最終戦となる。

2025年の実績を見ると、第1回リランキングで「42位」に入っていれば公式戦を除く中盤戦のほぼ全試合に、「50位以内」に入っていれば約半分の試合に出場できている。そこで、中盤戦の全試合出場が確実視される「暫定42位・馬場咲希の41.71ポイント」を突破の最低限のターゲットラインとして設定し、両選手が置かれている現在の状況を見てみよう。

現在の暫定リランキングにおいて、神谷はQTランキング2位の資格で今季13試合に出場し、38.38ポイントで45位につけている。ターゲットラインの41.71ポイントに到達するためには、残り3.33ポイントが必要な状況だ。今大会で40位(5ポイント)以上の成績を残すことができれば、無事にターゲットラインを突破できる計算となる。

一方の常は、QTランキング10位の資格で同じく13試合に出場し、18.10ポイントで64位に位置している。41.71ポイントまでは残り23.61ポイントが必要であり、一気に圏内へジャンプアップするためには、今大会で15位(30ポイント)以上の成績を残すことが必須条件となる(※20位では19ポイントのため届かない)。しかし、仮にこのラインに届かなくとも上位に食い込んでポイントを稼げば、「約半分の試合に出場可能となる50位以内」に滑り込むチャンスは十分にある。

【ニチレイレディスで得られるポイント数】

優勝 200(※シード獲得で除外) 2位 120 3位 90 4位 70 5位 60 10位 41 15位 30 20位 19 30位 10 40位 5

「今週はトップ10を目指したい」と意気込む神谷と、「まずは予選通過し、緊張せず頑張りたい」と語る常。両選手が明日以降もこの勢いを維持し、中盤戦の切符を自らの手で掴み取るのか、そのプレーから目が離せない。


Page 2

  1. HOME
  2. 暑苦しくない“夏のダークトーン”【ゴルフファッションスナップ#51】

ゴルフ場にいるスタイリッシュなリアルゴルファーからコーディネイトのヒントを得るべく、ファッションスナップ撮影を敢行。今回は暑い夏でもあえてダークトーンをスタイリッシュに着こなす敏腕ゴルファーをピックアップ!【月刊GD「着こなし上手がお手本です!〜Snap〜」より】

●着用アイテムポロシャツ:パシフィックゴルフクラブパンツ:ティゴラシューズ:アディダス ゴルフベルト:トミー ヒルフィガー ゴルフキャップ:ニューエラ

サングラス:トリノクス

ジャストなサイズ感がアスリートテイストを漂わせる好印象なブラックスタイル。シューズのみを抜け感のある白にすることで全体のトーンバランスを軽やかに仕上げています

水着ゴルファーのバックプリントがユニークなブラックポロ

シューレースのネイビーが冴える白のスニーカータイプ

02●大野 健太さん(38歳)トレンドを踏まえたオーバーサイズ

●着用アイテムポロシャツ:エフアールツーショートパンツ:エフアールツーシューズ:アディダス ゴルフ

キャップ:エフアールツー

こなれたシルエットを生む、ゆったりめのサイズセレクトならダークトーンも軽快。スタイリッシュな浅めのキャップや絶妙なソックス丈など、ディテールにも手を抜いていません

ポロの背中部分には大胆なブランドロゴをレイアウト

カラフルさをプラスした近未来的なデザインの黒シューズ

03●中村 光佑さん(39歳)モダンさが光るストリートミックス

●着用アイテムモックネックシャツ:ラフロッグパンツ:5525ゴルフシューズ:フットジョイキャップ:エフアールツー

サングラス:オークリー

ブラックとグレーで構築されたモダンなコントラストがアイデンティティを表現。ゆとりのあるサイジング、アクセントとなるキャップ選びにもこなれたセンスを感じさせます

スタイルのおしゃれなポイントとなるバンダナ柄キャップ

インパクトのあるバックプリントが目を引くモックネックシャツ

オリジナル文/高橋真之介写真/山上 忠

協力/さいたまゴルフクラブ、富士市原ゴルフクラブ

あわせて読んでほしいゴルフファッションスナップ#1~#50はこちら

関連記事: