恋愛で傷つけ合う前に実践したい、カップルの喧嘩を沈静化させるたった「5秒のルール」(Forbes JAPAN)
長期的な恋愛関係において、小さな諍いが雪だるま式に大きくなるのはよくあることだ。些細な不満は、パートナーが関係に対するもっと大きな不満をぶつけるためのお膳立てのように見える。そして残念なことに、守勢や緊張に直面するとこうした諍いは必要以上にヒートアップすることが多い。 このような瞬間は、カップルが問題を完全に解決する絶好の機会のように思えるかもしれないが、多くの場合、混乱し、傷ついて終わってしまう。 ありがたいことに、このようなエスカレートの悪循環が恋愛関係における常態である必要はないことが、新しい研究で示唆されている。実際、「タイムアウト(小休止)」という極めてシンプルな方法でこの悪循環を簡単に回避することができる。 専門誌『Communications Psychology(コミュニケーションズ・サイコロジー)』に2024年に掲載された研究では、心理学研究者たちが実証的に検証し、激しい諍いの最中に5秒という短い間を置くことで双方の攻撃が著しく減少することが明らかになった。驚くべきことに、5秒停止は10秒、15秒といったさらに長い停止と同等の効果があることが証明された。 恋愛関係でこの「5秒ルール」を機能させる3つの方法を紹介しよう。 ■1. 感情の昂りを落ち着かせる 5秒停止の有効性は、かなり周期的に発生するという性質を持つ対立を中断させるという、見かけによらない威力にある。前述の研究では、模擬の対立の中に置かれたカップルがパートナーに報復する機会を与えられると、攻撃は劇的に強まった。 だが、反応する前にたとえ短時間でも間をあけることを強制された場合、双方の反応の激しさは同じくらい劇的に弱まった。 専門誌『Social and Personality Psychology Compass(ソーシャル・アンド・パーソナリティ・サイコロジー・コンパス)』に掲載された研究によると、この発見は心理学者が言うところの「感情的覚醒」を反映しているようだ。簡単に言うと、感情面で刺激を受けたときに生じる感情の昂りのことだ。 パートナーが、あなたとの関係において引き金となる話題を持ち出したとき、あなたは感情が昂るのに気づくかもしれない。例えば、パートナーがあなたの不安や過去の過ちについて言及したとする。すぐに鼓動が早くなり始め、筋肉が緊張し始めるだろう。その結果、あなたの思考からゆとりがなくなり始めるかもしれない。それがパートナーの意図であるかどうかにかかわらず、あなたは挑発されたり脅かされたりしているように感じる可能性がある。 この感情的覚醒は、パートナーとの対立を加速させることによって、対立を助長する。すでに抱いている怒りや不満は、たとえばちょっとした対立のときでも、パートナーが会話を感情的なものにするとさらに悪化する。それに呼応してあなたの気持ちは急に昂り、その場ではどんなに客観的に正当な反応だと感じても、不合理あるいは遺憾な行動をうっかりとってしまうかもしれない。 中立的な発言でも、敵意や攻撃的なものとして解釈し始める可能性が高い。あなたは攻撃的に、あるいは防御的にこれらの発言に応じるかもしれない。そうして最大のジレンマが生じる。あなたの対応がパートナーの感情的覚醒を引き起こすかもしれないのだ。 だが、わずか5秒でも間を置くことで、冷静になるチャンスを得られる。たいしたことではないように聞こえるかもしれないが、そのわずかな時間がどちらかの感情的覚醒の激しさが収まるのに十分な間を作ることができる。