2031年に地球~火星の最短飛行ルート出現! 5か月で往復できるチャンスを活かせるか?
火星が身近に!
いつか人類は火星で居住する時代がやってくるのでしょうか? 宇宙空間で暮らすうえで越えねばならないハードルは多々あります。でも、もし手軽に往復できる距離に惑星が存在すれば、状況は異なる可能性だってありますよね。
火星への最短飛行ルートを発見か
地球と火星の距離は、太陽との位置関係で常に変化しています。
もっとも最短距離となるのは、太陽・地球・火星が一直線に並ぶときで、そのタイミングがやってくるのは26か月に1度。
ここを狙って、ロケットを火星へ飛ばす計画が立てられたりするのですが、それでも地球から火星に到達するまで7か月はかかります。
しかしながら、ブラジルの北リオデジャネイロ州立大学のMarcelo de Oliveira Souza教授は、このタイミングを狙いつつ、もっと短期間で火星に到達可能なルートを発見したとする研究論文を「Acta Astronautica」に発表しました。
論文では、地球と火星の両方の公転軌道にかかるルートで飛来している小惑星「2001 CA21」に着目し、なんとこの小惑星のルートをもとに地球と火星を往復153日で行き来できる最短飛行ルートを導き出したというのです。
2031年が千載一遇の好機に
地球と火星が最短距離に近づく26か月に1度のタイミングは、今後は2027年、2029年、2031年の順にやってきます。後に修正こそされたものの、最初に小惑星2001 CA21が発見されたとき、初期軌道の予測値としてはじき出されたデータが、2031年に史上最短の地球と火星の往復ルートを導き出すヒントになったと、 Souza教授は明かしているようですね。
高度な分析の結果、2031年のタイミングを狙ってロケットを飛ばせば、往復153日または226日で、地球と火星を行き来可能になる飛行ルートが存在すると判明したんだとか。
最短でほぼ5か月の間に、地球を飛び立って火星に到着し、なおかつ短期滞在後に地球まで戻ってこれてしまう可能性があるなんて、これまでの常識を覆すような火星探査計画の誕生につながる可能性だってあるほどの大発見です。
いまNASAはアルテミス計画で月探査に力を入れていますけど、次またいつ訪れるかわからない絶好の機会を2031年にとらえ、火星探査も大きく前進させてほしいところ。
核融合ロケットといった新技術を組み合わせて、意外と火星は近い、手軽に行ける惑星だなんて時代がこないかな〜。
Source: Acta Astronautica