【注意】本物の警察と同じ番号から不審電話!03-3346-0110は新宿署だけどいったん冷静に立ち止まって!
(3月18日更新)新宿警察署の代表番号から不審な電話がかかってきたという相談が、全国から相次いでいます。同様の不審電話はほかの県警でも確認されていて、警視庁は、次の注意を呼びかけています。
【警察の呼びかけ】
・新宿署の番号でも、まずは相手の名前・所属部署・内線番号などを確認・必ず電話をいったん切る・その上で、家族や知人、最寄りの警察署に相談を
新宿警察署の代表番号から不審な電話がかかってきたという全国からの相談が相次いでいます。
警視庁によりますと「末尾が0110の新宿警察署の代表番号から電話がかかってきた」という相談や問い合わせが3月11日から多い日には200件以上、1週間の合計でおよそ650件寄せられています。
不審な電話の例 ◆電話相手が名乗るのは・新宿警察署の捜査2課・奈良県警の警察官◆特徴・これまでに40以上の都道府県で確認される・ほとんどが携帯電話にかかってくる◆内容は・「あなたに犯罪の容疑がかかっている」などと言って、LINEなどに誘導したうえで金を振り込ませる・警察官を名乗る人物が出てきて「あなたの口座や携帯電話が犯罪に利用されている」などと不安をあおる… など
→最近急増している警察官をかたった特殊詐欺の手口とみられる
警察署などを装った番号が特殊詐欺グループなどからの電話で表示されることは以前からありましたが、これまでは番号の前に「+」と「国番号」が表示されるケースが多く、ニセの電話と見抜く手がかりがありました。
今、相次いでいる電話にはこうした特徴がなく、着信画面を見ただけでは詐欺の電話と見破ることはできないということです。
(関連記事はこちら↓ 「警察署の番号に似た電話に注意!」)
新宿警察署 浅見英之生活安全課長「新宿署からの番号であっても、まずは落ち着いて相手の名前、所属部署、内線番号などを確認してください。必ず電話をいったん切るようにお願いします。その上で、家族や知人に相談したり、最寄りの警察署に相談してください」
他県でも不審電話が…
同様の事例はほかの警察でも確認されていて、愛知県警察本部によりますと、3月11日と12日、いずれも名古屋市内に住む40代の男性と30代の女性が、それぞれ県警本部の「代表」と同じ番号から着信を受けました。
「資金洗浄事件の容疑がかかっている」などと言われ、2人とも現金をだましとられたということです。
手口はスプーフィング?
実際の発信元と異なる電話番号を、相手側に表示させる手口は、「スプーフィング」などとも呼ばれ、形を変えながら、以前から特殊詐欺に悪用されています。特殊詐欺の被害が深刻化し、「心当たりのない着信」に注意が払われるようになると、詐欺グループが携帯電話からかけているにもかかわらず、東京の市外局番の「03」を相手に表示させ、企業や官公庁から発信しているように見せかける手口などが広がりました。
警視庁は「今回どのような仕組みで番号が偽装されているのかは明らかになっていない」としていますが、任意の電話番号を表示させる技術はすでに事業者向けサービスなどでも広がっていて、こうした仕組みが悪用されている可能性もあると考えられます。
実際に電話がかかった人は…
愛知県に住む40代の女性のスマートフォンには、14日朝、実際に新宿警察署の「代表」と同じ番号から電話がかかってきました。ふだんから詐欺に気をつけているという女性は、知らない番号や国際電話の番号から着信があってもすぐに出ることはせず、ネットで検索して調べるようにしています。
けさの着信は番号の末尾が警察でよく使われている「0110」だったため、女性は「何かあったのか」と少し緊張しながら、そのまま電話に出たということです。
相手は若い男性の声で「新宿警察署の捜査2課」を名乗りました。女性の氏名も知っていたということです。
そして、次のようなことなどを求めました。
奈良県警から捜査要請があって電話をしている。あなたの口座が、詐欺に使われたので、奈良県まで来て捜査に協力してほしい。
不審に思った女性が電話を録音しようとしたところ、相手は察知したとみられ、すぐに電話を切ったということです。
女性「ふだんは知らない番号からの電話には出ませんが、警察署の番号だったので少しドキドキして、信じてしまう危険性も感じました」
詐欺の手口や注意点は
警察庁によりますと、警察官をかたって金をだましとる特殊詐欺などの被害は、去年1年間に全国で4192件と、おととしと比べて3000件以上増加しています。
(関連記事)詐欺に関する手口・注意点はこちらにまとめています↓
詐欺被害防止 これだけは!(その1)
そもそも警察官がスマホのアプリで取り調べや事情聴取をすることはなく、ビデオ通話で、警察手帳や逮捕状を見せることは絶対ありえない。
(その2)特殊詐欺の被害者といえば、高齢者が多いイメージを持たれているかもしれないが警察官をかたった手口は若い人もだまされている。
(その3)お金の話が出たらいったん電話を切り、本当の話かどうかを警察署に確認してほしいと呼びかけています。
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