放送から5年も「売れてます」マツコ絶賛のレトルトカレー『霧島神話豚カレー』を買ってみた結果 → え?

ハッキリしたモノ言いで知られるマツコ・デラックスさん。歯に衣着せず「これそんなに高いの!?」とかぶった切ったりするので、そのレビューに忖度の無さを感じるのは私(中澤)だけではないはずだ。

道の駅をぶらぶらしていたところ、そんなマツコさんが絶賛したというレトルトカレーが販売されていた。マツコ絶賛のレトルトカレーって一体どんなものなのだろう?

・天空の道の駅

私がうろついていた道の駅とは、以前の記事でご紹介した「道の駅 霧島 神話の里公園」だ。鹿児島県の山奥、宮崎県との県境に位置する霧島錦江湾国立公園内にあるこの道の駅。たどり着くのも一苦労の場所だが、それゆえに眺めは筆舌に尽くしがたい壮大さがある。

雄々しい山々と広大な海、そして真っ青に晴れた遥かなる空。これが鹿児島か。まるで東京が瓶の底に感じるくらい全てが開けていて、世界のフタが外されたような錯覚すら感じた。召されそう。

・実は

それもそのはず、どうやら霧島は天孫降臨の地らしい。天孫降臨とは、日本神話において、天界・高天原から神が降り立った時のことを指す。確かに天界から降りてきやすそうだもんな

景色を目の当たりにすると神話に変な実感を感じたことはさて置き、なぜ私が唐突にそれを知ったのかと言うと……

販売されていたレトルトカレー「霧島神話豚カレー」のパッケージにそう書かれていたのである。なるほどー、だから公園の名前も「神話の里公園」なのか。ただ、それ以上にアピールされていたのが……

マツコが絶賛したこと。

どうやら、2020年2月6日放送の『アウト×デラックス』で紹介され、ナインティナイン矢部さんもマツコさんも絶賛だった模様。キラキラのラミネート紙には「売れてます!」との文字が書かれていた

・え?

ラミネート紙は新しく作っているように見えるし、放送5年も売れているということは、マツコさんが絶賛したというだけではない魅力があるのかもしれない。デカ肉が入ってたり、侮れないのが最近のレトルトカレーだからだ。1食税込756円とそんなに高いものでもなかったので購入してみた。

とんこつベースであるこのカレー。鹿児島県産の黒豚ブランド「霧島神話豚」の角切り肉・とんこつをベースに、厳選されたカレールーとスパイスを混ぜ合わせたカレーらしい。これは肉に期待できそうだ。と思いきや……え?

なんか地味

むしろ具がほぼないレベル。なんなら、近くにいた御花畑マリコ記者にも「松屋のカレーですか?」と聞かれてしまった。クッ……!

・不安

もちろん、松屋のカレーをバカにしているわけではない。それに普通のレトルトカレーなら確かにこんなのもあるだろう。ただ、それだったらなぜ絶賛されたのか? 私はその理由を感じ取ることができるのだろうか

マツコのコメント力に怯えつつも、何枚か写真を撮ってみたが、どうやっても映えない。もう食べるしかない。ええい、ままよ! 思い切ってスプーンを口の中に運んだところ……

広がる濃厚な旨み。家で作った2日目のカレーが薄味に感じるくらいにトロトロかつコク深い。さらには、微妙に感じる酸味がそのコクを鮮烈にする。飲み下しても舌に味の記憶が残るくらいにウマイ。目が覚めるようだ。

・ソースに分からされた

レトルトカレーってカレーソースの当たり外れが大きいけれど、この「霧島神話豚カレー」は大当たり。っていうか、完全にソース勝負の一品であった。

レトルトカレーもここまで来たか。評論家でもないのにレトルトカレーの現在地について思いを馳せてしまうこのカレー。1食税込756円だったのはむしろ凄い。マツコ絶賛も納得度の高い一品だったと言えよう。

参考リンク:富士食品Amazon 執筆:中澤星児 Photo:Rocketnews24.

▼道の駅霧島の動画はこちら

▼宮内庁御用達のスープとかも売ってた

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