「AirPods Pro 3」と「Apple Watch 11」を使って旧モデル愛用者が感じた圧倒的進化と利便性
2025年版のアップル新製品として、iPhone 17シリーズやiPhone Airが発売されている。無事に発売日を迎え、iPhone Airの薄さや軽さはどれだけ快適なのか、Proモデルの進化ポイントはどこなのかといった話題で持ちきりだが、同時に発売されている「AirPods Pro 3」、「Apple Watch 11」も注目の製品だ。 【写真11枚】「AirPods Pro 3」「Apple Watch 11」を旧モデルと比較!写真でじっくり見てみよう 筆者は普段、AirPods Pro 1、Apple Watch 7を使っている。AirPods Pro 1は2019年、Apple Watch 7は2021年に発売されていることから、最新機種は、かなり多くのアップデートポイント、メリットを感じる。 本記事では、旧モデル愛用者の筆者視点で、AirPods Pro 3、Apple Watch 11の便利になったポイントをまとめてチェックしていく。なお、記事内のApple Watch 11は自分で購入したものとなるが、AirPods Pro 3は、発売日配送での購入が間に合わなかったため、レビュー用の貸出機を使用している。
まずはAirPods Pro 3について。Apple Storeでは3万9800円と、ワイヤレスイヤホンの中では高価な製品ではあるが、個人的には、十分買い替えに値する製品だと感じている。 本体は従来モデルより小型化されているとのことだが、元々サイズが大きいわけではないため、極端な違いは感じない。見比べると、小さいというより、角度が強くつき、シャープになった印象を受ける。これにより、耳の穴にすっぽりとハマる感触が強くなった。 イヤーチップが改良されているだけでなく、XXSサイズが新たに追加され、装着済みのものを含め、計5サイズが同梱されるのもポイント。カナル型イヤホンにおいて、自分の耳の穴にぴったりとハマるか否かは、音質、ノイズ除去、装着感など、各所に影響する要素であるだけに、選択肢が広がったのは素直にありがたい。 音質は、特に中高音域のクリアさが際立ったように感じる。音場が豊かに広がり、定位もはっきりしているため、臨場感のある音楽を楽しめる。それぞれの音のディテール感が増し、メリハリのある音に進化した印象だ。 低音域も強化されているが、ズンズンと必要以上に響き渡るというよりは、全体のバランスを損なわない程度ながら、解像感が高く、迫力のある響きになっていて心地よい。 注目ポイントであるANC機能は、雑音の除去レベルが、AirPods Pro 1から最大4倍、AirPods Pro 2から最大2倍進化し、「世界最高のインイヤーアクティブノイズキャンセリング」と謳われる。元々ANCのレベルが高いことで知られるAirPods Proシリーズだが、ハードウエア、ソフトウエアの両面で遮音性、ノイズ除去レベルが向上していることを実感できる。 ANCをオンにしていれば、音楽を再生していなくても、周囲との会話は難しいレベルでノイズが除去される。ここに一般的な音量で音楽を再生すれば、雑音はほとんど耳に入らない。電車で使用すると、振動によるガタガタとした揺れは感じるものの、ノイズは聞こえないという、不思議な体験ができる。 個人的にAirPodsシリーズのお気に入りポイントである外部音取り込み機能の精度も、相変わらず高い。もはや装着していない時と変わらないどころか、装着していた方が周囲の音を拾えるレベルの完成度だ。 バッテリーは単体で最大8時間、ケース併用で最大24時間の再生が可能。AirPods Pro 1は単体最大4.5時間、AirPods Pro 2は単体最大6時間と、順調に進化している。AirPods Pro 1は、1日の仕事中、付け続けることができなかったが、AirPods Pro 3ならば問題なく使い続けられるのが嬉しい。 新機能として搭載されている心拍数センサーは、Apple Watchがある場合は、そこまで重要に感じないポイントかもしれないが、イヤホンが健康管理の一助となっていく可能性を感じられるのが面白い。AirPods Pro 3とiPhoneのフィットネスアプリで、心拍数、消費カロリーの確認ができるため、ランニング時には時計も付けたくないというユーザーには、試してほしいと感じる。 もう1つ、新機能として期待しているのがライブ翻訳機能。日本語対応は年内予定となっており、発売後すぐに利用できるわけではないが、海外旅行時などに、コミュニケーションがしやすくなるのはありがたい。開発中の日本語翻訳機能も試させてもらったが、ほとんどラグがなく、快適に会話できているため、早いタイミングでの実装に期待したい。