偏差値関係ナシ!「算数オリンピック」の目的は思考力を深める体験。正解を求めすぎずゲーム感覚で楽しんでメダル獲得をめざそう(HugKum)

大会種目と対象学年は以下のとおりです。 算数オリンピック(小学6年生以下対象) ジュニア算数オリンピック(小学5年生以下対象) 算数オリンピック キッズBEE大会(小学1~3年生対象) 広中杯 全国中学生数学大会(中学3年生以下対象) ジュニア広中杯 全国中学生数学大会(中学1・2年生対象) ――どんな問題が多いのですか? 春日さん 以下が小学校1~3年生対象の「算数オリンピック キッズBEE大会2024」トライアル地方大会の問題です。論理力、思考力、つまりしっかりと深く考える力を問うものが算数オリンピックの算数です。この会では、こうした問題が全部で8問程度出て、60分で解きます。2024年には7問出題されました。 計算力は必要ですが、単純な計算問題は出ません。図形やパズルなど、試行錯誤するような問題が出ます。また、数をどう使うかがポイントとなるような、文章を読みこなす問題もあります。

――これ、小学校1~3年生で解けるのですか? 驚きます! 「もんだい3」のほうはまだしも、「もんだい2」は意味を把握するにも大変そうです。そして、大人でも解けないかも……。こんな問題が7問、どうやって60分で解けるのでしょう? 春日さん そんなに堅苦しく考えず、まずはゲームや謎解きのように親子で楽しんでみてください。本委員会が出版している過去問題集や、市販の問題集で時間をかけて練習するといいと思います。難しくてわからない、というときにはある程度考えたら、親御さんが解答を見ながら一緒に解いていってもいいのではないでしょうか。考え方はひとつではないので、「お父さんはこう考えたよ」「お母さんはこうだと思った」「僕はこう考えた」「そういう考え方もあるね」と解き方を話題に楽しんでもらえたら最高だと思っています。 実際、問題は難しいですよ。「もんだい3」の正答率は94.5%ですが、「もんだい2」は正答率13.7%です。7問100点満点で、平均点が37.5点ですから。取り組む最初の頃はぜんぜんできなくてもあたりまえだと思っていただいていいです。できないからダメとかつまらないではなくて、わからない問題に取り組んでゲームを攻略するように解き明かす喜びを味わってもらえればと思います。

HugKum
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